出版社内容情報
えびせん街道、城下町の洋菓子、そして四国九州へ餅の旅──「そこ」に行かなければ出会えない、愛すべき「地元菓子」をめぐる旅。
初めてなのに懐しい。「地元菓子」をめぐる旅。ところ変わればお菓子も変わる。「そこ」に行かなければ出会えない、愛すべき「地元菓子」をめぐる旅。一色のえびせん街道、銚子の木の葉パン、桜餅は長命寺? 道明寺? バターせんべい伝播の謎、雪国の冬は水ようかん、各地の買い食い図鑑、東海地方のあんこ愛、そして九州へ餅の旅。「地方出身女子の甘い記憶」座談会も。
内容説明
今日もお菓子が呼んでいる。旅して見つけた全国地元菓子の世界。
目次
地元菓子の謎
ばっかりのまち
インパクトお菓子
雪形お菓子
うさぎ二題
すてきな地元菓子司
遠近の飴
カタパンを訪ねて
神戸舶来菓子からの使者
おかしなまち
餅の旅
みんなのおやつ
四国のお嫁入り菓子
お供え菓子の世界
おかしなたび
木の実草の実のお菓子
著者等紹介
若菜晃子[ワカナアキコ]
編集者。1968年兵庫県生れ。学習院大学文学部国文学科卒業後、山と溪谷社入社。『wandel』編集長、『山と溪谷』副編集長を経て独立。山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆。「街と山のあいだ」をテーマにした小冊子『m¨urren』編集・発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこたん
57
“懐かしい味の記憶は常に人を見えないところで支えてくれる。” ふらりと出かけた旅先の地方都市で、たまたま入った地元のお菓子屋さんの味がいっぱい。見た目はちょっとあか抜けないかもしれないけど、手土産に普段のおやつにと長く愛されている雰囲気が伝わってくる。表紙の水まんじゅうに涼をもらった。和菓子はもちろん洋菓子の昔懐かしいままのデコレーションに心惹かれる。黄色のモンブランも健在。皆しっかり甘いケーキと確信。桜餅の道明寺・長命寺の分布地図、有馬・宝塚の炭酸せんべいの缶コレクション(8つ中5つ持ってた)が楽しい。2017/08/23
ann
54
なんてなんてステキな本!お菓子好きはやぶさかではないし、「地元」モノに弱いし、昭和の香りを残すレトロなお菓子が大好きだから、「目」で食べてしまった。写真もたくさんで楽しかった!バターケーキが密かに大好きな私の最後の晩餐は「ユーハイムのフランクフルター・クランツ」に決めていたのも忘れるほどの素敵な地方菓子のオンパレード♪2016/07/28
野のこ
45
表紙は福井県の水の中でぷかぷか浮かぶ盃に入ったくずまんじゅうでした。初め見たとき何これ?化学反応のミクロの世界とか思いました^^; 内容は 地元の人に愛されているお菓子に思わず口元がゆるむ。それぞれの地域の雰囲気や味の好みも分かって面白かったです。それに気さくな文章ながらしっかり研究されてて、ほほぅと読みごたえがあり楽しかった。手書きの「おかしなまち」マップはわくわくしました。これ片手に松本、水戸、弘前を散策したい!ちなみに私は桜餅は道明寺派です♪2017/10/22
シルク
36
顔がにやける(笑) 表紙は、福井県の水まんじゅうv 表紙をめくると、昔懐かし……というか、ベタッとした感じのケーキ屋さんのケーキ達vvv ガラスケースの向こう、ドレンチェリーは毒々しい赤、全然垢ぬけてなくて、きっとクリームもこってりバタークリーム。スポンジもクリームも、モサモサかも。クリームを絞る技術はものっそ、職人技だったりして。美味しくなさそ~、だけど惹かれる、食べた~いv ……不思議ねぇ。そういえば奈良で、無茶苦茶廃れている商店街に、まさにこんなケーキがガラスケースに並んでるパン屋さんがあったっけ。2018/02/11
のんすけ
34
書店で『三浦しをんさん愛読書』と書かれていたのと水まんじゅうの写真に惹かれて買いました。これは私的どストライク!私の心の中を覗かれたかのようなお菓子、店、たまりません。しるこサンドにいが餅、桜餅、えびせん、とどめはハイデルベルグ!私の学生時代の思い出の店、今は次女の近所のお店。グルメ本もいいけれど心に訴えてくるものがあります。あーまた食べたくなるものばかりです。2015/04/13