とんぼの本
ファーブル昆虫記の旅

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  • サイズ A5判/ページ数 127p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784106021459
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0345

内容説明

「ファーブルゆかりの地を訪ね、彼が研究した昆虫が、その土地で生きている姿を見たい」自然と昆虫と、ファーブルと『昆虫記』とを愛して止まない二人が、ファーブルが見た風景と虫を探して南仏をゆく道中記。

目次

南仏「昆虫記」の故郷(サン=レオンとマラヴァルの幼年時代;ロデーズからの放浪の日々;アヴィニョンの学生時代 ほか)
ファーブル博物館(ファーブルが愛したアルマス;博物館内の展示品;キノコの水彩画コレクション)
「昆虫記」あれこれ
奥本大三郎、ファーブルの居た場所へ
南仏で出会った虫たち
今森光彦、南仏の風に誘われて
イヴ・ドゥランジュさんとファーブルを語る
虫の詩人の館ファーブル昆虫館

著者等紹介

奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
1944年大阪市生まれ。フランス文学者、作家。東京大学仏文科卒業、同大学院仏文学修士課程修了。埼玉大学教授、日本昆虫協会会長、NPO日本アンリ・ファーブル会理事長。仏文学者としてはアルチュール・ランボーを研究。“虫屋”としては自宅だった土地に「ファーブル昆虫館」を設立し、館長を務める。主な著書に『虫の宇宙誌』(青土社、集英社文庫 読売文学賞)、『楽しき熱帯』(集英社文庫 サントリー学芸賞)、『斑猫の宿』(JTB JTB紀行文学大賞)など

今森光彦[イマモリミツヒコ]
1954年大津市生まれ。写真家。琵琶湖を望むアトリエを拠点に自然と人との関わりを「里山」という空間概念で追う。また世界各国を訪ね、熱帯雨林から砂漠まで自然を広く取材。第20回木村伊兵衛写真賞、第48回毎日出版文化賞、第42回産経児童出版文化賞大賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

387
本来はアルチュール・ランボーの研究家にして、フランス文学が専門の奥本大三郎。その一方で彼は大のファーブル好きにして昆虫マニア。一般には本業よりも、こちらの方で知られている。相方は、昆虫写真家の第1人者今森光彦。最高のコンビによるファーブル探訪記だ。表紙の写真もそうだが、かつてファーブルも駆け巡ったであろう南仏プロヴァンスで、蝶や蜂を採集する奥本の幸せそうなこと。探訪先は、普通の旅行案内には載っていない村々が中心で、写真も美しい。それにしても、ファーブルは本家のフランスよりも日本での方が知られているなんて。2012/09/17

むつこ

20
子供の頃に読んだファーブルさんの私生活って想像と違っていた。61歳、先妻を亡くすと2年後には41歳年下の後妻さんと再婚し二人の子を授かっていた。自然がいっぱいということは虫もいっぱい。写真をみているだけで美しい風景に心を奪われる。フランスよりも日本のほうが馴染みが深いというファーブルさんの軌跡、世界の虫を観察するための旅行もいいなと思った。2014/12/28

春ドーナツ

9
先日ダーウィン氏の「種の起源」を読んでいたら、ファーブルさんに関する言及があって、「そうか同時代人だったのか!」と感動したのが本書を読むきっかけとなりました。あと奥本大三郎さんの文章に触れてみたかった(「虫屋」のマニアックでシニカルな文章が素敵)。浅学な私はファーブルさんがフランス人であることすら知らず赤面。今森光彦さんが撮影された南仏地方(ゆかりの地)の風景写真を拝見していると「ゴッホの光」を感じました。息子ポール君にサソリを撮影させているファーブルさんの写真が巻末に掲載されています。頬が緩みっぱなし。2017/11/07

まきまき

5
ファーブル博士由来の地をめぐる写真と旅行記。正直、奥本先生の旅行記はどうでもいい感じだったが・・・フランスの自然豊かな風景が美しい。せっかくなのでもうちょっと昆虫の写真が欲しかった。ファーブル博士ってホント苦労人だったのね。そして昆虫記がこんなに愛されているのは日本くらいたと知ってビックリ。あんなに面白いのにね。2017/09/25

みこれっと

4
奥本先生訳の「ファーブル昆虫記」を読み進めている途中なので、借りてみました。ファーブルゆかりの場所の写真が見られて嬉しい!ファーブルの生家は東京の「ファーブル昆虫館」で再現されているので見に行きましたが、本物もいつか見に行ってみたいなあ・・・2016/02/18

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