とんぼの本
藤沢周平 心の風景

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  • サイズ A5判/ページ数 117p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784106021367
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0395

内容説明

作家の故郷であり、作品の舞台・海坂藩のモデルでもある山形県鶴岡。作家によって作品へと昇華され、読者を惹きつけてやまないものの原風景が、ここにはまだ息づいている。作品にみちびかれつつ、可能な限りヴィジュアルに、その世界を追ってみた。

目次

グラフ 鶴岡・海坂の四季
金峯山は母なる山
グラフ 古写真に見る鶴ヶ岡城
海坂ミクロコスモス論
名作『蝉しぐれ』を歩く
たとえば、橋ものがたり

著者等紹介

藤沢周平[フジサワシュウヘイ]
1927年山形県東田川郡黄金村(現鶴岡市)生れ。49年山形師範学校卒業。中学校教師を経て、上京後、業界紙の編集に従事しながら小説を発表する。73年『暗殺の年輪』(文春文庫)で直木賞受賞。86年『白き瓶』(文春文庫)で吉川英治文学賞、「時代小説に新しい境地を拓いた」ことにより89年菊池寛賞、および90年『師塵』(講談社文庫)で芸術選奨文部大臣賞を受けた。94年「藤沢周平全集をはじめとする時代小説の完成」により朝日賞受賞。97年1月26日没

佐藤賢一[サトウケンイチ]
1968年山形県鶴岡市生れ。東北大学大学院でヨーロッパ中世史を専攻。93年『ジャガーになった男』(集英社文庫)で小説すばる新人賞受賞。99年『王妃の離婚』(集英社文庫)で直木賞受賞

山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知県生れ。東京都立世田谷工業高校卒業後、様々な職を経て、97年『蒼龍』(文春文庫)でオール讀物新人賞受賞。2002年『あかね空』(文春文庫)で直木賞受賞

八尾坂弘喜[ヤオサカヒロキ]
1951年北海道生れ。74年東京綜合写真専門学校研究科中退。84年鶴岡市にてスタジオ「写真工芸やおさか」開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

58
先日ご感想に誘われて池波正太郎の『江戸切絵図散歩』を引っ張り出したので。こちらは藤沢作品の「北国小藩もの=海坂藩もの」の舞台を写真と小説・エッセイからの抜粋で紹介するファンブック。『花のあと』で以登が眺めた掘割の桜、『蝉しぐれ』で文四郎が見渡した小川の向こうに青々と広がる田圃。『三屋清左衛門』や『用心棒日月抄』で話題に上った郷土の料理の再現も楽しい。雑誌「文藝春秋」の特集号に掲載された井上ひさし自筆の「海坂藩・城下図」が見られるのも嬉しい。池波一辺倒から藤沢周平に目覚めた顛末を綴る山本一力の短文も一興♪2023/12/29

あきあかね

21
 「数日吹き荒れた吹雪が去ったあとに、神の恩寵というしかないような晴天の一日が訪れ、そういう日は、月山は全山白雪に覆われた姿を現した。」 北国の小藩、海坂藩。この美しい名の架空の藩は、藤沢周平の多くの作品の舞台となってきた。本書は藤沢の小説や随筆の中の言葉と四季折々の写真によって、海坂藩ー藤沢のふるさと山形県鶴岡ーの魅力を伝えてくれる。 雪片の降りしきる鈍色の日本海、長い冬のあと爛漫と咲く桜の濠、しきりに蝉しぐれの降りそそぐ境内、ひそやかに霧にけぶる羽黒山の杉木立などの原風景。はたはたの湯上げや寒鱈の⇒2019/11/19

hide7250

3
「海坂藩」詣に備え、予習のために購入。なんと!(目次には掲載されていない)井上ひさし氏が、『蝉しぐれ』の記述から描き起こした「海坂藩・城下図」が。これだけでも購入の価値あり。目次に入れておけば、もっと売れただろうに…。2014/09/30

takao

2
鶴岡はいいところだな。2016/12/10

hitomino122

0
鶴岡行きたいですね2014/09/07

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