内容説明
本書は、古代ギリシアの哲学者から20世紀の経済学者まで、ユニークで面白い発想をもっていた人物をとりあげて、その生き方と思想を紹介したもので、古今東西の経済思想家の評伝でもある。市場経済と資本主義の将来を考えるためのヒントも、これらの巨人たちに求められるであろう。
目次
ヘシオドス―「パンドラの壺」を開ける
管子―経済こそ治国のもと
プラトン―貴族的共産主義の元祖
アリストテレス―反市場思想の元祖
ディオゲネス,エピクロス、ゼノン―「後ろ向き」の経済思想
司馬遷―古代中国のアダム・スミス
トマス・アクィナス―公正価格の思想
トマス・モア―ユートピアという反現実世界
デフォー―ロビンソン・クルーソーの経済学
マンデヴィル―私益追求が公益をもたらす〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
259
いろんな経済学の碩学が集まった一冊。もう少し絞った紹介をしてもよかったように思った。2016/11/01
肉尊
4
古今東西、経済学者の生い立ちとその思想について分かりやすく解説した一冊。マルクスに関しては手厳しい評価でしたが、入門書としては手軽で読みやすいと思いました。日本思想にも踏み込んでいるのが魅力だと思います。2017/09/07
脳疣沼
4
意外と面白かった。36人もの人物が取り上げられているので、どうせ中身が薄くて、つまらん本だろうなと思っていたが、ヘシオドスからベッカーまでの経済思想の変遷を丁度良い分量で手際よくまとめており、一気に読めた。この本が面白いのは著者の個性がよく出ているから。教科書的な説明ではなく、ちょいと毒気があり、特にマルクスなど社会(共産)主義に厳しい。Amazonレビューでもその点でマイナス評価されているようだが、むしろこの毒気こそが売りである。なんとも軽快な文章である。成毛眞が称賛するのも分かる。2016/12/05
sayu
1
★★★☆☆
真夏みのり
1
この人は他の本のほうがおもしろいな。2011/12/31