内容説明
目に思いをこめる。触れ合いで愛を感じとる。沈黙に多くを語らせる。動作と表情で、また時間、空間、色彩などとの関わりの中から、さまざまなメッセージを送り出し、そして受けとる…。このように、人間は間断なく非言語コミュニケーションを交わしている。この「ことばならざることば」の領域はとても学際的で、奥行きも深いのだが、この本ではそのあらましを判り易く紹介しながら、実用的な知識に「読書の楽しみ」も添えて提供したい。
目次
1 ことばならざることば
2 ボディ・メッセージ
3 動作と表情
4 目の使い方
5 周辺言語の伝えるもの
6 沈黙の世界
7 触れ合いの諸相
8 空間と距離
9 時の流れの中で
10 色彩と人間
11 ことばよりも強く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaro sata
13
ラガーディアの話が出てくるのはこれけ?2022/07/16
まさき|SNS採用に強いフリーランス
7
■9つの非言語メディア。2者間の対話では、ことばによって伝えられるメッセージは、全体の35%にすぎず、残りの65%は、話しぶり、動作、ジェスチャー、相手との間のとり方など、言葉以外の手段によって伝えられる(p.15)。 ①人体(もろもろの身体的特徴の中で、なんらかのメッセージを表わすもの。たとえば性別、年齢、体格、皮膚の色など) ②動作 ③目(「視線の交差」と目つき) ④周辺言語(話しことばに付随する音声上の性状と特徴) ⑤沈黙 ⑥身体接触 ⑦対人的空間 ⑧時間 ⑨色彩 (p.16)2020/04/02
あやーきー
5
コミュニケーションの中で言葉を額面通りに受け取る人はいない。たいてい何かを察知して、怪しいなとか、なぜそんな事言うんだと考えたりする。「言語」ってのはコミュニケーションの氷山の一角。私たちはその下に埋もれたしぐさ、目つき、スキンシップや色彩に至る様々な情報を無意識に把握してメッセージを受け取っている。その無意識部分を細かく説明している本。この無意識を「意識的」に捉えることができればまた人付き合いに深みが出るのかもしれない。2021/02/14
ろくしたん
5
「コミュ障」という言葉は、日本特有なのか私は良く知らないが、これはバーバル(言語的)コミュニケーションに関する言葉だと思う。この本では言語以外の要素について考察している。しかし作家のプロフィールを見たら「言語技術」の専門家らしかった。。。さすがに言葉だけがコミュニケーションではないと思うが、ボディランゲージだけですべてを伝えるのもまた難しい。しかし言語の場合、いかにも直接的なようで「言外の意味」なども生まれてくるため習得はボディ・ランゲージの方が直接的かも。2020/01/20
ブルーハート
3
本書の非言語コミュニケーションの中身が動作や表情、目や声のみならず、サーカディアンリズムや色彩、果てはフェロモンにまで及ぶとは!読み物としては面白いかもしれないけれど、真偽のほどはどうかしらね。2017/05/13