内容説明
仏の慈悲かキリストの愛か。天国と極楽は同じか。輪廻思想と復活思想はどう違うか。南無阿弥陀仏とアーメンの意味は?身近な疑問に答える形で二つの宗教の本質に迫る画期的宗教案内。
目次
第1部 2つの宗教の基本的な性格
第2部 キリストの十二使徒、釈迦の十大弟子
第3部 天国と極楽は同じか
第4部 キリスト教の「愛」、仏教の「慈悲」
第5部 数珠とロザリオの心
第6部 南無阿弥陀仏とアーメンの意味
第7部 「性」「酒」「食」「金」
第8部 結婚、親子、そして家族
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
13
仏教哲学者で、幅広い様々な宗教評論家でもある著者が、日本人には馴染み深いが、対極に位置する仏教と、キリスト教の相違を解りやすく解説する一冊。歴史好きだった自分に宗教哲学を認識させたのは、学生時代に読んだ光瀬龍著「百億の昼と千億の夜」であり、「宗教を理解せずには歴史は理解できない」と云う格言から、特にユダヤ・キリスト教、そしてバラモン・仏教哲学や各宗派の教義等に興味を持ち様々な書籍を読み始めた。今回改めて、キリスト教と仏教を対比させながら解りやすく解説する本著には脱帽した。無宗教の日本人必読の良書です。2019/06/30
kera1019
7
仏教とキリスト教を比較する事で個々を読む時に気付かなかった部分が読める。お互いの教義や成り立ちを読んでると、カトリックとプロテスタント、小乗仏教と大乗仏教、ルーツであるユダヤ教とヒンドゥー教、聖書と経典、唯一神と多仏思想など、全然違う部分とすごく近い部分に「ヘェ〜、そうなんや」って興味津々。宗派や教義などに特化した本を読んでると疑問が膨らんで却って分からなくなる事があるけど、こういう俯瞰的な本を読むと思考がスッキリします。2013/03/15
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
5
歴史を知るためには仏教とキリスト教は避けられないと思い、ひろさんの本を読んだ。これもQ&A形式で書かれているので分かりやすいと思う。なお、イスラム教は後日と思っている間に結局読まないでいる。
れどれ
5
仏教のやけに厄介な論法をこうまでわかりやすくかつ薄っぺらくなく説いてくれるありがたさに脱帽。キリスト教への敬意を見せながらも、やはり専門であるらしい仏教についての語りがイキイキしていて気味がいい。地獄についての記述をとくに楽しんで読んだ。2019/04/23
lily
4
ひろさちや氏の本は宗教学を学ぶ上では必ず読むべきものであると思う。 ・如来…仏のこと、菩薩…仏になるために修行する人のこと、明王…大日如来の使者 ・釈迦の時代・正法・像法・末法・法滅とすすむ。2013/10/29