Crest books<br> 彼方なる歌に耳を澄ませよ

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Crest books
彼方なる歌に耳を澄ませよ

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105900458
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

18世紀末スコットランドからカナダ東端の島に移住してきた誇り高き家族の物語。『灰色の輝ける贈り物』『冬の犬』の著者による待望のベストセラー長編。

内容説明

18世紀末、スコットランドからカナダ東端の島に、家族と共に渡った赤毛の男がいた。勇猛果敢で誇り高いハイランダー(スコットランド高地人)の一族の男である。「赤毛のキャラムの子供たち」と呼ばれる彼の子孫は、幾世代を経ようと、流れるその血を忘れない―人が根をもって生きてゆくことの強さ、またそれゆえの哀しみを、大きな時の流れといとしい記憶を交錯させ描いた、感動のサーガ。名人だが寡作な短編作家が、13年をかけ書きあげた唯一の長編、絶賛を浴びたベストセラー。

著者等紹介

マクラウド,アリステア[マクラウド,アリステア][MacLeod,Alistair]
1936年、カナダ・サスカチェアン州生まれ。作品の主舞台であるノヴァ・スコシア州ケープ・ブレトン島で育つ。きこり、坑夫、漁師などをして学資を稼ぎ、博士号を取得。2000年春まで、オンタリオ州ウインザー大学で英文学の教壇に立つ。傍らこつこつと短編小説を発表。99年刊行の唯一の長編である『No Great Mischief』がカナダで大ベストセラーになったため、翌年1月、76年と86年に刊行された短編集2冊の計14篇にその後書かれた2篇を加え、全短編集『Island』が編まれた。31年間にわずか16篇という寡作であるが、短編の名手として知られる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

152
スコットランド系カナダ人の一族の物語である。 巻末の スコットランドとイングランドの因縁、 カナダにおける イギリスとフランスの 闘いが 興味深い。 先祖から 伝わる血族の歴史 …壮大な物語は カナダの自然と あうような気がする …家族 そして 先祖への優しい想い満載の マクラウドらしい長編作品だった。2019/08/21

アン

104
スコットランドからカナダ東端の島に移住した一族を巡る物語。ハイランダーの血を継ぐ家族の誇りや絆の重さが、時を往きつ戻りつ奥深く描かれています。雄大な自然、愛情に満ち、支え合って生きる祖父母との暮らし、予期せぬ出来事…。歯科医の主人公と豪胆な坑夫の兄、2人の祖父の生き方は対照的ですが、お互いが求め合い固く結ばれている様子に心が動かされます。血筋で繋がる尊さを胸に、どんな時も身内の面倒を見るという信条。「誰でも、愛されるとよりよい人間になる」ゲール語の歌がはるかな故郷から波風に運ばれ、永遠に響いてくるよう。 2019/11/20

優希

98
こんなに優しい物語があるなんて。スコットランドからカナダへ移住したハイランダーの一族の物語。時間を行き来しながらつづられる文章に身を委ねるのが心地よかったです。世代を重ねても血を忘れないことは自分の家族も歴史の中で続いてきたのだと改めて思いました。人にはルーツがあり、その強さや哀しさが時と記憶を交錯させながら描いているのが美しい。作品の中の情景が心に刻まれていくようでした。人と人の絆を大切にしたいと感じさせる深い味わいが素敵だと思います。2015/11/10

(C17H26O4)

95
かけがえのない者が逝った。ハイランダーの血が流れるキャラム ムーアの末裔の一人が。一族にとってgreat mischiefでないはずがない。受け継がれてきた血を重んじ、どんなときも身内を大切にし、心の底部にゲール語の歌が流れる彼らにとって。スコットランドからカナダに渡ってきた一族の六代目が語るマクドナルド家の歴史が、映像のように展開される。情の深さが強い力を持って伝わってくる。時に哀しみや痛みを伴い、時に笑いを誘いながら。「誰でも、愛されるとよりよい人間になる」ラストの一文が大きな波のように寄せた。2019/10/27

藤月はな(灯れ松明の火)

88
美しい自然を舞台にひたむきに生きていく人々の心の機微を描いてきたアリステア・マクラウドの最初で最後の「一族」を描いた長編小説。スコットランドからの移住で戦争や翻弄され、艱難辛苦を堪えてきた一族の誇りと祖先に比べれば安楽である子孫の後ろめたさや愛する人からの記憶の忘却の切なさの描き方は敬意を込めて瞠目するしかない。一人の人間は一族の中で見ると畑の中の一本の麦の穂でしかなく、その短すぎる生涯は大きな流れに比べると意味がないものかもしれない。だけど過ごしてきた一瞬に時が凝縮された永遠が宿ることもあるのだ。2015/10/21

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