Crest books<br> ジャイアンツ・ハウス

Crest books
ジャイアンツ・ハウス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105900113
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

わたしは司書、影のような。彼は少年、巨人症の。初めて会ったとき、彼はまだ十一歳。悠然としたとびきりのノッポの少年、実はその体の中では、ある病が進行中だった―いきなり全米図書賞にノミネートされた、実力派新人の処女長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

151
生真面目な図書館司書と ノッポの青年の 十年に渡る 恋の物語である。 不器用に想い合う二人が ぎこちなく、 いじらしい。 ラストシーンに向かって、ペギーは 何を選んだのか? 巨人症を抱える ジェイムズへの想いが 心に痛い。最後は お互いへの思いやりに満ちた、終わり方だった。2019/06/05

しいたけ

99
恋うことは人の本能なのだと思う。堅物の司書が巨人症の少年と出逢ったとき、少年は11歳、14年下。はじめ、この二人の物語を「ロマンス」だとは思えずに読んでいた。湿気のない関係は心地よい。ところが、切ないポイントがあることに気がつく。途端に純愛が顔を出す。魂に惹かれ支え合う、薄布の向こうのろうそくの灯のような慎ましやかな思慕。終盤に思わず小さく叫んでしまった意外な恋の成就。ああ、やはり本能だったのだ。人が生きる骨太さ。未経験の物語と、未経験の感動。『自分をいかす愛、生のすべてを占める愛』。それは本能が教える。2019/06/15

優希

88
悲しくも美しいラブ・ストーリーに心打たれました。胸が締め付けられて苦しくなります。地味な図書館司書・ペギーと巨人症を抱える少年・ジェームズの静かな恋愛。ペギーはただ純粋にジェイムズを愛し、見返りを求めずに恋愛関係を深めていくのが印象的でした。不器用に想い合う二人の関係は紛れもなくロマンスだけれど、ジェイムズが巨人症であるが故の悲劇が忍び寄って来るのが切なくてたまりません。年齢差、障害の中で純愛を貫いた姿にかけがえのない愛情を感じます。心あたたまる物語でした。2015/12/28

こばまり

49
エキセントリックな設定ではあるけれども胸を締め付けられるような感覚に陥ること数回。読み終えた今は寂しいようなどこかほのぼのと温かい気持ちになり、この揺さぶられ方はまぎれもなく私にとっての良書の証です。小説を読むこととは、不器用な人生に寄り添うことなのかと今更ながら思った次第。これは死ぬまで止められない。2015/03/18

ソングライン

21
アメリカ東部の観光地、2メートルを超える身長を持つ13歳の少年ジェイムズ、彼が通う図書館の人間嫌いな司書ペギー、彼女が語る二人の出会いから7年間の物語。ジェイムズから頼まれる本を用意するうちに、彼の純粋さに惹かれて行くペギー、やがて有名人となっていく少年の秘書の役割を果たしていきます。お互いの愛をやっと確かめた後に、遠からず来ることの分かっていた彼の病による別れがやってきます。しかし、最後に知らされる奇跡に心救われ、人間愛に目覚めていくペギーにホッとするのです。2022/10/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/50836
  • ご注意事項

最近チェックした商品