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シリーズ「進化論の現在」
現実的な左翼に進化する

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  • サイズ B40判/ページ数 118p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784105423056
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0031

内容説明

共産主義国家が崩壊し、冷戦が終わり、労働運動も衰退した現在、貧富の差を無くし、不平等を根絶しようとしたあの「左翼」はどうなってしまったのか?もはや現代の進化論は、キリンの首がいかに長くなったかとか、ワサギの耳はなぜ伸びたなんて研究をしてるわけではない。現代の知の枠組みを変えつつある「進化論」の最先端を紹介する知的興奮のシリーズ第二弾。我々が「進化論的に正しく」/「政治的に正しく」サヨクであるための方法論を、全世界注目の哲学者が伝授。

目次

第1章 ダーウィニズムと政治
第2章 左派とダーウィニズム
第3章 争うか協力するか
第4章 協力から利他主義へ?
第5章 ダーウィニアン・レフトの今とこれから

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

13
第一インターナショナルで鎬を削ったバクーニンとマルクスの論争が興味深い。アナーキズムの歴史と、今のリバタリアニズムとの関係・違いについて、ちゃんと勉強したい。過去に2人のレビューがあって、どちらも「解説はゴミ」とあるのだが、まさしくその通りであった (^^l) 2019/09/15

白義

6
人間の本質を否定し無理な幻想を抱いた共産主義が崩壊した今、平等や相互扶助の精神を尊ぶ左翼こそダーウィニズムに学び、リアリスティックな左翼に生まれ変わろう、という本。進化論からも協力や利他行動は否定されず、むしろその知見を取り入れ活かす道を探ることが、世界の残酷さに抵抗する左翼の正しい立脚点になる、というのは的確だろう。訳者による解説は見事なまでにゴミクズだが翻訳は立派。本文だけ読んだら本当に解説は読まなくていいです。ローティの「アメリカ」と合わせて読むとかなり現実的な左翼像が出来上がる2012/08/02

Akiro OUED

4
人の集団は、階級的になる傾向を持つ。だけど、そんな社会の構成員が互恵的な行動をとるようになれば、いずれ競争のない社会になる。と、ダーウィニアン・レフトに説く。そうかな。互恵的な行為は、ジコチューなヤツが手痛いしっぺ返しを食らうこととセットになっている。ある意味、監視社会だよ。2022/06/11

ねぎとろ

4
訳者の名前を見て、多少不安だったが、中身はまとも?な左翼論。解説は読まなくていい。2009/03/16

きぬりん

0
ダーウィニズムは経験的主張であり、そこから直接的に規範的な含意を導出することはできないこと、かつてのマルクス主義者はその唯物史観ゆえに人間の問題に進化論を適用することはできないと見誤ったことを簡単に確認した上で、人間本性に関する進化論的知見を左派改革に活用する手立てを考える。具体的には、人間社会は競争的であると同時に互恵的・協力的でもあることに着目し、協力行動を促進するような社会的諸条件を整えることや、社会的な賞罰を通じて「見かけ上利他的な個体に利益をもたらすような特殊状況」を創出することを提唱。2022/05/28

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