代替医療のトリック

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  • サイズ B6判/ページ数 462p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105393052
  • NDC分類 490
  • Cコード C0047

出版社内容情報

ハーブでガンが治るのか。ホメオパシーは有効なのか。『フェルマーの最終定理』『暗号解読』の著者が豊富なエピソードとともに科学と医療の境界に迫る!

内容説明

ホメオパシー、鍼、カイロプラクティック、ハーブ療法のほか、アロマセラピー、イヤーキャンドル、オステオパシー、結腸洗浄、指圧、スピリチュアル・ヒーリング、デトックス、伝統中国医学、ヒル療法、マグネットセラピー、マッサージ療法、瞑想、リフレクソロジー等々等々…。最新の科学的評価とは?その衝撃的な内容とは?知られざる逸話の数々とともに語られる、代替医療の真実。

目次

第1章 いかにして真実を突き止めるか
第2章 鍼の真実
第3章 ホメオパシーの真実
第4章 カイロプラクティックの真実
第5章 ハーブ療法の真実
第6章 真実は重要か?

著者等紹介

シン,サイモン[シン,サイモン][Singh,Simon]
1967年、イングランド、サマーセット州生まれ。祖父母はインドからの移民。ケンブリッジ大学大学院で素粒子物理学の博士号を取得し、ジュネーブの研究センターに勤務後、英テレビ局BBCに転職。96年、TVドキュメンタリー『フェルマーの最終定理―ホライズン・シリーズ』で国内外の賞を数多く受賞

エルンスト,エツァート[エルンスト,エツァート][Ernst,Edzard]
1948年、ドイツ、ヴィースバーデン生まれ。代替医療分野における世界初の大学教授。ドイツで物理学を学び、博士号を取得したのち、ミュンヘンのホメオパシー・クリニックを皮切りに、ウィーン大学などで広く代替医療の施療と研究に従事した。1993年、英エクセター大学に代替医療学部を創設

青木薫[アオキカオル]
1956年、山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

49
これはかなりの良書でしかも読みやすい。あらゆる代替医療の嘘ほんとを医学的見地から精密な分析と根拠を読みやすく論理的に書かれている。読んで損は絶対にないだろう。2012/10/09

Koning

32
いわゆる代替医療がトンデモでデタラメが多くてまずプラセボ以上の効果はないよーというのをがっつり書いてくれた本。日本では病気の原因や診断を俺様基準で捻じ曲げてガンは治療しないほうがいいとか言っちゃうトンデモ医師がもてはやされながら患者を殺してますが(あれ、医師免許剥奪とかできねーの?)同様にこちらもじゃんじゃん人を殺してるあれこれ。日本で馴染みが薄かったりスピ界隈でないと知られてなさそうなやつも含まれてますがまさかの鍼灸関連もかよ!なとこは日本の大学でのその方面の科学的検証を待ちたい。あっちの鍼灸は(続

ゆあん

20
図書館にて。おもしろかったしわかりやすくてよかったけれど、科学で証明できないものはダメって言われると、その科学は完璧なの?とはいいたくなる。だって結局は否定でもあるため。得にハーブ療法に関しては、ま、単一性の薬と比べられるとそりゃね。けれど著書にあるように効果がないのにそれで悪い商売したりもあるわけだし、効果だけで広まっているわけではないというのもわかる。どちらがよくてどちらが悪いではない。と改めて思いました。でも読んでよかったし、私みたいに代替療法をしている人にも読んで考えて欲しい本。2015/07/29

Mzo

17
数年前、助産師が預かった赤子にホメオパシーのレメディを与え、必要なビタミン剤を与えずに死なせた事件がニュースになっていましたね。ホメオパシーなんて荒唐無稽なんだけど、信者は「科学では解明できないこともある」と言うのでしょう。でも、この本で訴えているのはそこではない。理屈はともかく、重要なのはその代替医療が実際に効くか効かないか。二重盲検法を用いた実験の結論から言うと、ほとんどの代替医療は単なるプラセボ。そして「プラセボでもいいのでは?」という疑問には、助産師の事件を見れば答えは明白の筈。これは必読書です。2013/03/21

カイ

15
とても読みやすく翻訳されていてスラスラと読むことが出来た。本書では世界的に影響を与えた鍼、ホメオパシー、カイロプラクティク、ハーブ療法の4つに焦点を当てて展開されている。メタ・アナリシスの結果はいずれも効果がない(若しくは証明されない)というもの。この他にも代替医療は数多く存在するが、健康に関することは下調べしたり医師に尋ねたりして根拠を問うことが必要だと感じる。科学的根拠のある治療法と根拠の無い治療法、どちらが有益なのかは勿論本人の自由。ただそれを平等に選択できる社会にすべきだと思う。2015/03/26

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