内容説明
その美貌で銀幕に不朽の名を残す伝説の女優。ただ一人の実の娘マリアが愛憎をこめて描くその生涯。
目次
シェーネベルク
ベルリン
ハリウッド―スター誕生
パリとウィーン
ハリウッド―魔法の年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
20世紀を代表する映画女優マレーネ・ディートリッヒの、娘であるマリア・ライヴァによる伝記。上巻は、両親の結婚から1936年の初のカラー出演作「沙漠の花園」まで。ディートリッヒは女優といっても、いわゆる演技派ではなく、唯一無二のキャラクターを美しく屹立させる独自の存在だった。その資質を見出したジョセフ・フォン・スタンバーグによって、デビュー作「嘆きの天使」、ハリウッド進出作「モロッコ」が作られ、そのハリウッドでの地位を確立する。しかし、周囲には尊大で支配欲の強烈な、良くも悪くもスターだった。2020/02/02