John Irving collection
未亡人の一年〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 419p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105191092
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

1990年、ニューヨーク。いまや世界的人気作家のルースは、冴えない小説家のエディと再会する。アムステルダムで彼女は、父の絵本のモグラ男そっくりの犯人が、娼婦を殺害するのを見てしまう。5年後。ルースは幼子を抱えた未亡人。エディは相も変わらぬ独身暮らし。謎のカナダ人作家の存在が二人をゆすぶり、オランダ人の警官まであらわれて…。遠い夏の日から37年。毀れた家族と一つの純愛の行きつく先は?圧倒的ストーリー展開、忘られぬ人物造形、緻密なディテール、胸を打つエピソード、そして登場人物の手になる小説内小説―。長篇小説の愉しみのすべてがここにある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッピー

7
上下巻合わせて800ページのうち、未亡人の一年について書かれているのはたったの80ページ足らず。 この小説の概要を一言で書けば、「お母さん、私を愛して」ってこと。 お母さんがわたしを愛せなかったのはなぜかということを理解するためには、ルースを一度未亡人にしなければならないというだけの話で。 8割がた眉間にしわを寄せて読んでいたと思うけれど、やっぱりジョン・アーヴィングは上手い。 日本人とは明らかに違うモラルで動く登場人物には、全く感情移入できなかったけれど、「お母さん、私を愛して」は全世界共通だと思う。2016/08/10

ぐうぐう

7
上巻のムードからは、まるで想像もつかない展開を見せる下巻。驚きの連続だ。しかし、このワンダーこそがアーヴィングなのだ。つまり、予想もつかない、驚くべき出来事が起こるのが人生であり、小説であると、アーヴィングはいつも自身の小説の中で物語っている。 私達は、私達の人生が、まるで小説のようにドラマチックであってもおかしくないことを、彼の小説によって知らされる。アーヴィングの小説が、自伝的であると評されることこそ、それを証明しているではないか。(つづく)2012/03/02

斉藤フィオナ

2
「泣かないで、ルース。ただのエディとママじゃない。」最初のセリフが最後にもう一度繰り返されて、じんわり熱いものがこみ上げる。この大団円、うまいなぁアーヴィング。こういうところが好き。

きみ

2
おもしろかった☆ ハッピーエンドを期待してなかったのに、素敵なハッピーエンドで大満足。 ジョン・アーヴィングはこれが初めてだったので、他のも読んでみたいな(^-^)2013/05/30

Hideyuki Ishiguro

0
相変わらず長すぎて連続テレビ小説のようだった。 アーヴィングの小説は二回目だけと、半生を語る。 自分の人生はどうなんだろう、と、思ってしまう。 明日から何読もう笑2015/11/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/549721
  • ご注意事項

最近チェックした商品