百年の孤独

百年の孤独

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105090081
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

愛の欠如のなかに生きる孤独な人間の生と死、相つぐ奇想天外な事件、奇態な人々の神話的物語世界―マコンド村の創設から百年、はじめて愛によって生を授かった者が出現したとき、メルキアデスの羊皮紙の謎が解読され、ブエンディア一族の波瀾に満ちた歴史が終る。世界的ベストセラーとなった傑作長篇の改訳。ノーベル文学賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

167
かなり難解な物語だったという印象です。分裂していく一族の物語の中で語られる挿話が折り重なっていき、100年という時を刻んでいく。エロス、親子関係、生と死、幻想が混沌と広がる世界に浸る感覚は果てしない世界へと身を投じるようでした。永遠に見えて一瞬がこの物語の時間なのかもしれません。わかりそうでわからない孤独が目の前に漂っているようでした。2017/01/26

とも

113
何度もブエンディア家の家系図を読み返しながら読み進めた。この本の良さが、充分に理解出来ていないが、すごい世界感に引き込まれクルクルおちていく感覚を楽しめた。 また、時間が経ったら必ず読んでみたい。2021/09/23

まこみや

98
宿願だった『百年の孤独』を定年してやっと読むことができた。読む前は、似たような名前の反復と修飾語の重なる息の長い一文一文に恐れをなして、最後まで読めるだろうかと危ぶんでいた。杞憂でしたね。それどころか、たえず系図を参照しながら華麗な形容句や比喩を丹念に追いかけていくと、「マジックリアリズム」と円環的時間の中に、マコンドという町とブランディア家の百年に亘る盛衰がかつ現れかつ消えていき、すっかり浸りきってしまった。実に豊饒でめくるめく読書体験だった。二十世紀後半、文学に新しい風を感じさせたのも宜なるかな。2021/05/15

財布にジャック

95
今読み終わり最後のページを閉じましたが、生気をすいとられて倒れそうです。な、何なんでしょう・・・?ラテンアメリカの小さな村のブエンディア家の100年の記録なんですが、どう感想を書けば良いのか一言では言い表せません。ただアウレリャノという名前の人物が22人も登場人物の中にいて、頭の体操状態で、とても読むのに苦労しました。だらだらと続く家族の人生の羅列なのでどう落とすのか心配していたら、最後にあ~っ!と納得させられました。こんな凄い本は一生に何度も読めないと思います。2010/11/18

chimako

75
二年越しでようようの読了。読んでも読んでも終わらないマコンド100年の物語はその町が蜃気楼のように消え、その家系が途絶えて漸く終わる。次々に登場する同じ名前の子どもたち、気を入れて読まないと主語も述語も分からなくなるような複雑な文章。数え切れない程の挿話とあけすけな性。この力無い読者の最も苦手とするこの物語をそれでも面白いと思わせるペンの魔力。大いなるほら話を読み終えて重たい肩の荷を下ろした安心感とその荷を手放す少々の寂しさがある。この物語は誰かが読むのを息を殺して待っていたいと思わせる。2015/06/27

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