デスペレーション

デスペレーション

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  • サイズ B6判/ページ数 551p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105019037
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ネヴァダ州の砂漠にある寂れた鉱山町。太古の昔に鉱山の地底深く封じ込められた正体不明の何かが、静かに息を吹き返した…。人々を次々に拉致する謎の警官。そして容赦ない殺戮。神に触れ力を授かった少年と落ちぶれつつある作家が脱出と救済の鍵を握る。神と人生の問題にまで分け入る渾身の力作。そして物語は、同時刊行リチャード・バックマン『レギュレイターズ』へ…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

151
この作品はキングファンの私ですが未読でした。お気に入りさんの感想で初めて知りましたが、よみがいがありました。善と悪の対決ということでアメリカ人はこのような作品が好きですね。ほかの作家にも似たようなのがあったような気がします。死屍累々という感じで蜘蛛や虫などが出てきて好き嫌いが出るかもしれません。レギュレイターズも読まねばという気になりました。2016/11/13

白のヒメ

46
キングの多数の小説に共通して表現される「善と悪」「神と悪魔」の人間を通してなされる相克が、この小説でも描かれている。非常に宗教色が強く、聖書の引用も多い。けれど、そこで説かれている事は人類共通の魂の課題。神とは、悪魔とは、人間とは一体何物なのか。「神は残酷である」繰り返される文中の言葉。しかし、物語は題名とは裏腹に希望をはらませて終わる。過酷な中にわずかな光を見つけるためだけに、私達人間は生まれた。そしてその光は自らの中にもともとあるものだ。最後の手書きの文字に強く心を揺さぶられる。感涙でした。2014/12/24

GaGa

43
面白かった。キングにしては説教臭さが少なく(これでもという意味で・笑)複数のキャラクターを上手く回しきった感じがする。ただ、文章力的には初期の作品の方が言い回しの上手さとかはある。まあ、ラストもキングにしては良くある話で免疫がある分受容できる。2012/08/11

散文の詞

30
警官による拉致事件のように見えるこの事件も途中から異様な様子を呈してくる。何がどうなっているのかわからいないが、なんとなく判りかけてきたのが、神(?)が出現してくる私小説のようになってく。でも、さすがキングだなぁ。最後まで一気に読んでしまった。ただ、これも最後がなんとなくあいまいのような気がする。 2019/08/21

ちろ

23
17年ぶりに再読。細部と結末を忘れていたので堪能しました。形なきものよりも、蜘蛛やグロテスクな死体の描写の方が、よっぽど恐ろしくて、ぞわぞわした。やはりキングは少年と老人の心の機微の表現がうまくて、ほろりとした。2017/04/11

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