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自壊する帝国

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  • サイズ B6判/ページ数 414p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104752027
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

在ソ連日本大使館の外交官・佐藤優は、いかにして“ラスプーチン佐藤”と呼ばれるようになったのか? 
ソ連邦末期、世界最大の版図を誇った巨大帝国は、空虚な迷宮と化していた。“国家とは、かくもあっさりと滅びてしまうのか!?”そして、“混沌の中で人は何に従って生きていくのか?”――ソ連邦が崩壊していく一部始終を内側から見つめ続けた著者が、卓抜した調査力の全てを投じた迫真のインテリジェンス・ノンフィクション!

★第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞
★第5回新潮ドキュメント賞受賞
★「ダカーポ今年最高!の本(2006-2007)」第1位

内容説明

ソ連邦末期、世界最大の版図を誇った巨大帝国は、空虚な迷宮と化していた。そして、ゴルバチョフの「改革」は急速に国家を「自壊」へと導いていったのだった―。ソ連邦の消滅という歴史の大きな渦に身を投じた若き外交官は、そこで何を目撃したのか。

目次

序章 「改革」と「自壊」
第1章 インテリジェンス・マスター
第2章 サーシャとの出会い
第3章 情報分析官、佐藤優の誕生
第4章 リガへの旅
第5章 反逆者たち
第6章 怪僧ポローシン
第7章 終わりの始まり
第8章 亡国の罠
第9章 運命の朝

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。95年まで在英国日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、95年より外務本省国際情報局分析第一課において、主任分析官として活躍。2002年5月、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、その後512日間東京拘置所に勾留される。05年2月執行猶予付き有罪判決を受ける。現在、控訴中。起訴休職外務事務官の肩書きで、新聞・雑誌を中心に執筆活動を行なっている。保釈後、執筆した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社刊)で、第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サトシ@朝練ファイト

29
これも深いな。読んで良かった。2014/12/07

James Hayashi

24
ソ連崩壊時に外交官としてモスクワに赴任していた著者。最近の本業がなんだかは知ら無いが、マスコミで名前をしばし拝見する。その当時は情報屋よして一級のものを持っていたのであろう。KGBやスパイが暗躍していた時代に共産国家で情報収取は命懸けでなかったか?なぜソ連が崩壊したのか、歴史的背景や意義などは他の書物を読まなければならない。本作品はルポとしての大作。大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品。2015/05/12

ソバージュ

10
1987年モスクワ大学に留学し、ロシア外交官として1993年のモスクワ騒擾事件までを、サーシャとの友情と共に実体験した沿バルト三国、トランスコーカサス情勢やソ連の崩壊の様子を語る。人脈構成力や先見の明に長けた著者にはいつも圧倒されつつ、食や文化の話が豊富で興味が尽きない。2022/08/28

mitya

6
佐藤優氏の著書を初めて読んだ。神学を学ぶところからして、違う世界を生きている人に思ってしまうが、ソ連の外交官として真価を発揮していくところは凄い。人脈を築く力にとても長けている人だ。 ソ連について、知識がなさすぎることに今さらながら思い知らされる。ソ連崩壊のニュースをテレビで何となく見ていただけで、外交官がこんなに動いているものなのだと知った。佐藤氏の交渉術は本当にすごい。2019/07/07

ソウ

3
10年以上前に出版、筆者が外務省に入省した1985年からソ連が崩壊した1991年以降までの内容。崩壊当時、私は中学生で政治とか国際情勢に疎かったのですが、ニュースでは大騒ぎしていたので大変なことが起きたっていうのは何となく覚えています。かなり昔の話なのですが今読んでも、まるでスパイ映画みたいで、とてもヴィヴィッドに感じます。崩壊ではなくまさに自壊。物事の本質を瞬時に冷静に見極める筆者の感性や知性が凄い。面白かったです。2017/09/26

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