「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104738045
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

練習時間、グラウンド、施設――全て不充分! どうすれば弱者が勝てるか。東大合格者数1位の超進学校が選んだ常識破りの方法とは?

フツーにやってたら勝てるわけがない。「弱者」はギャンブルを仕掛けるしかないんだ! 練習時間、グラウンド、施設――すべてが不十分! それでも東大合格者数1位の超進学校は、7年前に東東京大会ベスト16、今年もベスト32に勝ち進んだ。守備より打撃、サインプレーなし、送りバントもしない。どさくさで大量点を取って打ち勝つべし! ――秀才たちが辿りついた結論は、高校野球の常識を覆す大胆なセオリーだった。

内容説明

時間、グラウンド、施設―すべてが足りない!超進学校が考えた常識破りの方法とは。

目次

1回 エラーの伝統
2回 理屈で守る
3回 みんな何かを待っている
4回 結果としての甲子園
5回 仮説の検証のフィードバック
6回 必要十分なプライド
7回 ドサクサコミュニケーション
8回 「は」ではなく「が」の勝負
9回 ややもすると甲子園

著者等紹介

高橋秀実[タカハシヒデミネ]
1961年横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、ノンフィクション作家。『ご先祖様はどちら様』で、第10回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

139
30年以上東大合格者数1位に君臨する超進学校の開成高校。練習は週1回、専用グラウンドはなく、時間が来たら他の部活と交代する環境にもかかわらず、野球部が高校野球の地区予選でベスト16に食い込んだ秘密を解き明かすルポ。守備練習はしない。10点取られても15点返す為に何をすべきかを突き詰めた結果、打線爆発頼みのドサクサ戦法に行き着いた。野球はギャンブルと公言してはばからない青木監督の勝負師的側面と、理屈先行型の優等生選手たちをさらに上回る理屈と禅問答でねじ伏せる哲学者的側面が魅力。巻末の桑田の解説も深い。2014/10/29

えちぜんや よーた

107
相手に10点取られることを前提に15点取って勝ち抜くという発想。開成は、 ドラゴンクエストの戦闘コマンドで「ガンガンいこうぜ」という作戦のように、最大威力の攻撃手段で総攻撃をかけます。「みんながんばれ」というバランスの取れた平均的な作戦は取りません。水島新司の『大甲子園』に登場する、進学校の室戸学習塾とは、全く逆の考え方をしています。2013/03/28

chimako

97
ニノのドラマに触発されて。小説ではありません。開成高校野球部の監督と選手へのインタビューと練習、試合のルポです。彼等の脳細胞は私のそれとは別のもので構成されているらしく、受け答えが想定外でいちいち面白い。つべこべ言い過ぎて結局自分自身をがんじがらめにしたり、分析し過ぎて凹んだりする姿は球児とは思えません。ポジション決めあたりで爆笑!しかし、青木監督の名言の数々には唸らされます。「必要十分条件をみたす練習」「そのうちできるようになるなんて思うな。今すぐできるようになれ!」面白かった~ヽ(^o^)丿2014/04/17

パフちゃん@かのん変更

88
東大進学率1位の超進学校『開成高校』グランドは一つしかなく野球部がグランドを使えるのは週1日しかない。『勢いのある攻撃』と『大崩れしない守備』がモットー。時間がないから守備練習はしない。どさくさに紛れて大量得点するために空振りしてもいいから力いっぱい振り、攻撃主体のチーム。監督の指示が哲学的。このチーム本当に甲子園に行けるといいな。チームの大砲だった長江豊君はプロ志望、メジャー行きを狙っている。彼の将来も楽しみだ。2014/12/16

美紀ちゃん

81
勢いをつくって相手を飲み込む。振り遅れてもいいから、どんどん振る。15対0で勝つ。2点や3点では、勢いがつかない。1イニングで10点。相手がびっくりするような異常なことをやる。「思い切って空振りしてこい!」と監督は怒鳴る。みんなバットをブンブン振る。野球は、思い切り振って球を遠くに飛ばす。それが一番楽しいはず。「僕は」でなく「僕が」『自分が主役』と思うこと。2014/07/30

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