出版社内容情報
生きることは、選ぶこと。恋、仕事、別れー。あなた史上、最大の分岐点。その瞬間から、生き直させてあげましょう。「バク」が誘う二度目の人生の物語。
内容説明
生きることは、選ぶこと。選ぶことは、悔やむこと？命の灯火が消える瞬間、“バク”が囁きかける。運命の恋人を失った夜。いまの仕事を選んだあの日―頭に浮かぶ、人生の分岐点。そこからもう一度、やり直させてあげましょう。ただし、ひとつだけ条件がありますが―。かれらが何を選んだのか？あなたの予感は、覆される。
著者等紹介
小路幸也［ショウジユキヤ］
北海道生れ。広告制作会社を経て、執筆活動へ。２００３（平成１５）年メフィスト賞を受賞した『空を見上げる古い歌を口ずさむ』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
118
私は…死んだことはない。前世があるかどうかもわからないが、今を毎日コツコツ生きている。毎日大なり小なり岐路はある。選ばなかった事、物。そのときはそれを選び…また少し進んで、また岐路に立つ。悔いがあるのは、生きた証。満足できる人生を歩んでも…きっとまた欲は出る。でも、そんな人の心を包み込んで安らぎに導くようなバクの存在。どの話も展開は同じようだが、肩の荷を降ろしたようにみなあの世に旅立って行く。私は…どんな思いであの世に旅立つのだろう。バクが現れたら…どこからやり直すだろう。2013/11/26
♡手乗りタイガー♡
85
！？な、なにこの本！めっちゃ面白かったんやけど！あらすじからは想定できん程の面白さやった！死ぬ前に戻って、やり直したい過去…もう一回だけ人生をやり直せるきっかけ…選ばなかった人生、とり戻したい物。その瞬間をくれるバク。たとえその選択の先が良くも悪くもなる可能性も。それでももう一度戻りたい過去。色々な登場人物がみんな過去に飛んで行きました。ラストはやっぱり感動系でシメやったけど…一人一人の話のオチがすごく面白かったし最後にまさかの登場人物が出てきたりとまったく退屈する隙もあたえず、ブックマーカーをはさむ暇も2013/04/10
ドナルド@灯れ松明の火
74
小路さんチャレンジものとでもいうのか、今回は死に際して過去の人生の選択を変更できるチャンスを与える獏が出てくる。それぞれの話が身近にありそうで、妙に引き込まれてしまった。ほっこりするような結末もあり、今の自分の人生はこれからも良く考えて生きていかねばと考えさせられた。ラストの「すばらしきせかい」は獏も少しルールを曲げたし、読後感も一番良かった。2012/09/23
そのぼん
71
夢を食べるとされる貘が出てきます。 が、この作品の場合は死を間際にして過去の自分にとって重要な選択をする場面に戻らせてくれるという設定でした。全体的に柔らかな雰囲気だったので、重くならずに読めました。2012/09/15
紫 綺
71
「大変素晴らしいご理解です。」このセリフ気に入りました。小路さんにしては変わった話の運び方でした。獏(ばく)という名の案内人に、思い出をやり直す人びとのエピソードをひとりひとり進めていくパターン。話によって条件が変わることには少々違和感がありましたが、最後の「すばらしきせかい」にはウルッとさせられました。2011/05/22
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