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消えた宿泊名簿―ホテルが語る戦争の記憶

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104692026
  • NDC分類 689.8
  • Cコード C0095

内容説明

発見された「白紙のレジスターブック」ルーズベルトの密使、朝食メニューに走り書きされた至急電。クラシックホテルは、「戦争」をどう行き抜いたのか―。マッカーサーを迎えた横浜のニューグランドや帝国ホテルのほか奈良ホテル、強羅ホテル、満洲のヤマトホテルなど、「戦争とホテル」のドラマを掘りおこす。

目次

第1章 日米交渉の舞台
第2章 戦中のインターナショナルゾーン
第3章 強羅ホテルと奈良ホテルの終戦前夜
第4章 ホテルと終戦
第5章 接収ホテルの光と影
終章 厨房の見える部屋

著者等紹介

山口由美[ヤマグチユミ]
1962年神奈川県箱根町生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。旅をテーマにノンフィクションやエッセイなどを執筆。曾祖父は、箱根富士屋ホテルの創業者・山口仙之助(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おせきはん

15
太平洋戦争開戦前に箱根の富士屋ホテルで行われた近衛文磨と米国との交渉、終戦前に箱根の強羅ホテルを舞台に実施された広田弘毅とソ連の交渉、ホテル・ニューグランドや帝国ホテルでのマッカーサーの言動など、ホテルという日常から離れた場所で太平洋戦争の前後に繰り広げられた数々のエピソードと、それらを支えたホテルの皆様の奮闘ぶりを興味深く読みました。GHQによる接収中に、帝国ホテルなどの壁や天井が白いペンキで塗られていたことも初めて知りました。2018/10/22

makimakimasa

8
知人のアメリカ人建築家が、山口正造(金谷ホテル創業者次男で、富士屋ホテル創業者長女に婿入りした人物)について調べている関係で興味を持った本だが、想像以上に濃密なノンフィクションだった。記録から消された1940~41年のレジスターブックを基に、開戦直前に箱根で行われた近衛首相と米大統領密使の非公式和平交渉に迫る。ゾルゲ事件まで繋がる重厚なミステリーに惹き込まれた。その富士屋ホテルのGHQ接収時代にアルバイトをしていた曽野綾子は著者の母の従姉妹にあたる。インターナショナルゾーンとしてのホテルに光を当てた秀作。2016/11/26

憂歌

2
歴史の表には出てこないし、公式な記録などにも載っていないが、太平洋戦争開戦直前、近衛首相と米国密使との間で非公式で和平交渉が行われていた!2024/02/25

茶利

0
ホテルという閉じられた空間の中で繰り広げられる外交を垣間見る事ができた2013/06/05

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