傲慢な婚活

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傲慢な婚活

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104660056
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

結婚することにした。あてなどない。結婚は俺の抱える問題を解決してくれるから。非音楽家兼小説家44歳、ほぼ実録(!)恋愛小説。

結婚することに決めた。誰と? 誰とでもいい。部屋すら借りられないから。野ばら捨て身の、ほぼ実録(!)赤裸々小説。職業・前衛音楽家、偶に小説家。ノイズの世界ではドイツで評判が良く、「新潮」の編集者に拝み倒されて書いた小説は日本で一番有名な文学賞の候補になり、本も売れた。が、パトロンを失い、暗転に次ぐ暗転でボンビー暮らしに転落。一寸マジメに婚活したら、俺のファンだという20歳で資産家の娘が嫁にして下さいと出現。とんだハメに……『下妻物語』的コミカルで感動のラブロマンス。

内容説明

職業・前衛音楽家/ノイジシャン。「新潮」の編集者に頼まれ、小説を書いてみたら大ヒット。天才だからしょうがない。が、パトロンがいなくなった。結婚でもしてみるか。俺はツラもいいし、モテるから。そんな俺様に待ち受けていたのは―。『下妻物語』的コミカル感動ストーリー。笑止痛快!ハチャメチャ恋愛小説。

著者等紹介

嶽本野ばら[タケモトノバラ]
京都府生まれ。2000年『ミシン』で小説家デビュー。『エミリー』と『ロリヰタ。』で三島由紀夫賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

99
『通り魔』の嶽本野ばら!だからと勝手に期待値を上げて、勝手に自爆した感じです。ハッキリ言ってなんにも残らなかった!【辛口御免】の巻って事にしよう。コミカル感動ラブストーリー?どこが?って感じだったし苛々もしたし、後半はもう斜め読みでした。でもこんな作風の野ばらさんを好きな方はいるんだろうな・・とにかく、私には向かない作品でした。ー以上ーお薦めはしませんが、逆に気になる方は是非、教えて下さい。感じかたはそれぞれですからね(^_-)2015/12/21

風眠

39
つまりは芸術って呪縛に絡め取られて、もうそれを貫かないと死ぬ、みたいな男の話。芸術を理解できない奴らはみんなバカで見下していいんだ、だって俺は天才だから、天才はいつだって孤高の存在であり理解されない・・って、ここまで徹底されると逆に小気味いい。主人公は売れない前衛音楽家/ノイジシャン、阿琶炬裁。彼の周りが見えていない暴走っぷりが本気であるだけに逆に笑える。本気過ぎて笑える。感動すらおぼえてしまうこの読後感は何なのだろう。生き方を貫く事について考えさせられたりもして。『4分33秒』についての記述もよかった!2015/01/08

そうたそ

37
★★★☆☆ 最近はよく分からない作品の多かった野ばらさんだが、本作は割とわかりやすい。「下妻物語」の雰囲気も感じられ、帯の文言も嘘ではない。とはいっても、やはり思うのは嶽本野ばら本人に興味を持てないと、この人の作品の魅力は完全には伝わってこないなあ。昔からそうだけれど、作者本人の趣味嗜好が作品に満遍なく反映されているという感じだから。ここ最近はそれに加えて作者の思想までが作品に浮き出ている気がして、それはちょっと興醒めだなあという気分も少なからずある。気楽に読めるエンタメだが、多少の癖は覚悟して読むべき。2014/11/18

たくのみ

18
才能と運に任せ、その場しのぎの嘘で借金をし、芸術のためにはチャンスを平気で棒に振る。自然主義の岩野泡鳴を思わせる、やりたい放題の芸術家・阿琶炬哉の破たんした暮らしぶり。それに巻き込まれる、はらちゃん、石山、牧村、という芸術好きな人々のドタバタ。彼らもそれを楽しんでいるんじゃないか?とさえ思える。さらに、現代芸術はすべて、ゴスロリお嬢様に簡単に吹き飛ばされてしまう。前衛音楽というカウンターカルチャーの空虚さも、文学賞レースのいい加減さも、出版界の危うさもうまく盛り込まれた、読むギャグ漫画なのでした。2014/11/01

atori

17
女の子の着ている服について「ベイビーなんとか」みたいなことを言った所、思わず「ひゃあ」と声が出た(笑) ページを埋めるようにお洋服のディテールを描き続けていた野ばらちゃんだから、だってそんな!これはこれだとわかっていても「BABY,THE STARS SHINE BRIGHTでしょ!」って言いたくなったよ(笑) 主人公は片手間の文才を発揮したノイジシャンで、編集者にも不動産屋さんにもお母さんにもタカりまくる最低な人。でもどこか嫌いになれない。「友達がいるんだ」と気づいたシーンでは、愛おしくさえ思いました。2014/11/07

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