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スープ・オペラ

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104655021
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

島田ルイ、35歳独身。一緒に暮らす叔母の家出で、ベタなぎの毎日は大激変。フーテン風の絵描きと万事ダメダメの年下の男が古い一軒家に転がり込み……恋の花咲く傑作長篇、小説家・阿川佐和子の誕生。

内容説明

ひとつ屋根の下の独身女性と2人の男性。恋の花咲く長篇小説。

著者等紹介

阿川佐和子[アガワサワコ]
1953年、東京生まれ。慶應義塾大学卒。報道番組のキャスターを経て渡米、1年間アメリカで暮らす。帰国後、エッセイスト、インタビュアー、司会者として活躍。1999年、『ああ言えばこう食う』(壇ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、2000年には『ウメ子』で坪田譲治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

67
読むのに三日かかったのは随分久しぶりだなぁ、設定も展開も決して悪くはないのにどうにもノリ切れない感触でしたよ。『可もなし不可もなし』。母は亡く、父は不明、叔母であるトバちゃんに育てられた主人公・ルイはトバちゃんが家を出たあとで知り合ったトニーさんと康介の三人で暮らし始める。擬似家族的な三人が作る料理の描写やご近所さんとの交流、三人のやりとりそのものも軽快で和やかに物語は進んでゆくようでいて、全体にどうも話の焦点が定まらないでぼやけ気味。結末もなんだかいい感じのようでいてウヤムヤに丸め込まれたようでもある2015/07/08

takaC

45
面白かった。昨日読んだ『婚約の後で』よりこっちの方がより好み。阿川さん、独身とは思えないな。2012/07/25

ほほほ

36
阿川佐和子さんの長編小説。映画化もされてます。35歳の主人公ルイ(女)、65歳の画家トニーさん(男)、30歳の編集者康介の奇妙な同居生活。食事は交代制、ただし毎食かならずスープを作るのがお約束。阿川さんのおしゃべりがそのまま小説になっていて、なんだかまとまりのないわちゃわちゃとしたお話でしたが、それも魅力かな。どっぷり浸かって楽しみました。人間関係に名前なんてつけなくていい、居心地の良い関係を作るようになんとなくバランスをとってればいいじゃない、というスタンスに、そうだよな〜ケセラセラ〜♫と思いました。2014/10/05

ち~

30
35歳のルイ、30歳の康介、年齢不詳の初老のトニー。ついさっきまで赤の他人だった3人が同居する事から始まる。基本的に何事もなく過ぎていく3人の生活は、一見とても退屈に思えるが、不思議とグイグイ入り込んでしまった。何かと厄介な性格の康介や、謎の多いトニーによって時々巻き起こる騒動にザワザワするが、食事の用意をする3人の連携プレーや、食事風景の空気がなんとも心地よい。楽しいけれど、常に不安定なバランスの3人の生活が長く続くといいな。2016/04/22

あっ!chan

29
なんだか不思議な恋愛話。今まで全く無関係な男女三人が一つ屋根の下で暮らし始めて起こるごたごた。ちょっと影がありそうで、ホントのところを見せない三人が、日常の生活をとおして少しづつ距離を縮めていく...幾度もスープを中心に食事のシーンも出てくるけど、あんまりリアル感もなくて、でもかるーく読むにはいい感じかもしれないが、も意外に時間はかかってしまった。主人公の一人恋愛逃避症のルイさんは、阿川さんの分身かな?良い人しか出てこない作品は、読後感も良い感じだね♪2015/07/31

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