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太陽の塔

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104645015
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店新宿本店・小出和代
もっさい兄さんたちのトホホな学生ライフ!「脳内妄想も度を越せば、ファンタジーになるのね」と、妙な感慨を抱かせるこの怪作。実はホントに日本ファンタジーノベル大賞を受賞しております。難しいリクツは抜きにして、流されるまま読んで下さい。なさけなくて、苛立たしくて、そのうち何だか笑えてきます。

★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店新宿本店・今井麻夕美
大学生の日常譚とも妄想譚ともつかない、暴走しまくりの青春小説です。主人公は、休学し、別れた彼女をつけ回す自意識過剰な京大生。誰もが覚えのある、青春時代の勘違いを自嘲的に描いていて失笑苦笑がとまりません。独特の文体も、はまればクセになること間違いなしです。一筋縄ではいかないけれど、一気読みできてしまう不思議な作品。

内容説明

何かしらの点で彼らは根本的に間違っている。なぜなら私が間違っているはずがないからだ、と宣う、ひねくれた学生の夢想を描いたデビュー作。第15回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。

著者等紹介

森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年奈良県生駒市生まれ。京都大学農学部生物機能科学学科応用生命科学コースを卒業。現在、同大学農学部大学院で地域環境科学森林生化学研究室に在籍。『太陽の塔/ピレネーの城』で第15回ファンタジーノベル大賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

175
温故痴新。古きを訪ねてアタラ痴キを汁。軽挙妄想付和雷同、ええじゃないか、えじゃないか。デビュー作にはその作家の全てが詰まっていると言うけれど、森見さん源流は行き場あて無く溢るる青臭きエナジーが、不毛と識りつつ軽挙暴走。警戒せよ、妄想果つる底無き。過剰な自意識の屈折具合は気絶するほど悩ましいセクシャルバイオレット。ナンバーワン暴君ジョニーが苦悩の落下エネルギーに反復横っ跳び。ここから全てが始まり高等遊民になったのねウラヤマチイ。黄金の羞恥プレイヤー森見さん。著者写真がはた目にもハズカチイほど若いーー(笑)2011/05/10

とも

68
★★★内容としてはなんの事もない青春時代のよくある普通の話し。ただ只管にナンセンスで、振られた青年が現実を肯定するため、ひたすらにバカバカしいくらいに妄想をパロって自己弁護しながら最後まで突っ走るそのパワーは、この年代にしか書けないものかと。ハードカバーの帯にある遠藤周作絶賛をみて、そうか遠藤周作の現代版かと昔読み耽った事を思い出しながら感慨もひとしお。2016/05/03

再び読書

61
結論やはりモリミー世界に入るのは難しい。所々の単語、漢字の使い方は面白みを感じるが、物語としての奇抜性が、読書のリズムを崩す。最後までこのまま終わってしまった。今度「ペンギン・ハイウェイ」を読んで考えようと思います。2018/05/03

みかん🍊

57
再読、随分前に読んだ時はもっと仄暗いイメージだったけど今読むと四畳半のような笑える青春小説であり純愛であり阿呆な大学生の退屈な日々であり、妄想炸裂ファンタジーであり、このデビュー作に全てが詰まっていたわけですね。「何かしらの点で彼らは根本的に間違っている、なぜならば私が間違っているはずがないからだ」最後のええじゃないか騒動には笑えた。

かな

55
京大のとある大学生の恋愛に対する鬱靴とした心情と、湧き上がる妄想とクリスマスイブの夜に起こる騒動記。プライドが高い主人公が彼女に振られ、「なぜ振られたかの研究」と言う言葉のもとにストーカー行為を行い、そして主人公の友3人と四条河原町にてイブの夜に「ええじゃないか騒動」を決行し、「太陽の塔」の虜になった彼女を朧気に把握し、そして恋の終わりを知る。約200頁の物語だが後半になるまで一向に頁が進まない。何を読まさせられているのだろうという感が拭えず。決して嫌いなタイプの作者さんではないのだが?2022/12/17

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