海国記―平家の時代〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 399p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104616046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

平家一門は、稀代の“実業家”だった――。
逞しき男たちが命を燃やす一大叙事詩! 
文物の大動脈、瀬戸内海を制する者は、全てを領した! 時の潮目を読み切ってのし上がった平家三代。端役の武士から、彼らはいかにして頂点に駈け上がり、貿易立国の道を切り拓いたのか――。海道を熟知する楫師(かじとり)と祇園女御の秘密、雄々しき者の遥かな志と瓦解の悲劇。物流を軸に平安の“開国”を描く、新・歴史経済小説の金字塔。

【著者紹介】
服部真澄 (はっとり・ますみ)
1961年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、編集制作会社勤務、フリー・エディターを経て作家に。1995年、デビュー作『龍の契り』が直木賞候補となり、1997年、第二作『鷲の驕り』で吉川英治文学新人賞を受賞。ほかに『ディール・メイカー』『バカラ』『骨董市で家を買う――ハットリ邸古民家新築プロジェクト』などがある。

内容説明

かの国は船の好材を産し、海の道を見渡せる伊都岐嶋(厳島)がある。清盛はあえて小国・安芸国に眼をつけた―“開国”の大断行をする智臣・信西入道、立ちふさがる凡庸な輩、保元・平治の乱、鹿ヶ谷の陰謀を乗り切った清盛だったが、すでに海の道は崩れ始めていた…。「諸行無常」のイメージから平家を解き放つ、新・歴史経済小説。