重力ピエロ

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104596010
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【この本をお薦めします!~紀伊國屋書店本町店・小田夏芽】
 秩序に対して人はどうあるべきか。なんて、そんな重いことまでも軽く書き上げてしまったすごい小説。主人公と犯罪によって生まれた弟と父と亡くなった母の家族の絆がとてもあたたかい。スタイリッシュでユーモアある文体に冒頭一行目から虜になります。

【この本をお薦めします!~紀伊國屋書店本町店・岸田安見】
 ちっとも泣けない感動的な話。とは著者の言葉ですが、“感動”というのが涙なしで実感できるものなんだと思いしらされた1冊。

内容説明

連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。無意味な言葉の羅列に見える落書きは、一体何を意味するのか?キーワードは、放火と落書きと遺伝子のルール。とある兄弟の物語。

著者等紹介

伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年千葉県生まれ。1995年東北大学法学部卒業。映画が好きで、映画監督のコーエン兄弟、ジャン・ジャック・ベネックス、エミール・クストリッツァなどに影響を受ける。1996年サントリーミステリー大賞で、『悪党たちが目にしみる』が佳作。2000年『オーデュボンの祈り』で、第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デヴュー。2002年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛され、好評を博す。洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年希にみる資質の持ち主として注目を浴びる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mura_海竜

148
伊坂さん3作目。友人から借りてから火がついた感じ。3作の中で一番良かった。遺伝子や壁画、ネアンデルタール人などの知識も。中盤は「今思えば‥あの時の‥」連発で少し間延びしてた。前作・前々作のカカシや黒澤は出てきた。伊藤も。春がいつ変貌をするか(しそうな感じ)で不安だったけど、そうならず暖かい感じになってよかった。長男なのでやはり弟の春が気になる。家族って良いなあ。お互いを思う気持ち、笑うタイミング。小学生の時のサーカス「楽しそうにしてれば、重力は消える」、重力は人生での重い出来事に例えているのかなあ。2012/11/29

えむ

144
仙台市内で起きる連続放火。その付近にはグラフィティーアートが描かれていることに春は気づき、泉水(兄)とともに謎を追う。しかし、事件は春の本当の父に関係したものであった。井坂氏5冊目読了。「ラッシュライフ」を読んでおいてよかった。この本自体はすんなり読めました。異父兄弟、それも強姦されて生まれてきた春という設定に驚きでしたが、更に結末も葛城が死にその犯人が警察に捕まらないというのにもビックリ! でも最後に清々しさが残った。81322014/04/18

mikea

128
伊坂 幸太郎さん初めて読みました。サクサク流れる文章は重いテーマを感じさせませんでした。読み進めるうちにこの人がこう・・・と予測はついたものの、ちょっと哀しい。ラストは、真実を知っていても何も追求しない、懐の深いかっこいいお父さんに救われたと思う。2009/11/19

きむこ

111
再読。冒頭の『春が2階から落ちて来た』(←これ名言)でぼんやりあらすじを思い出したが細かくは見事に忘れていたから新鮮に楽しめました。複雑な家族の事情。悪い奴が誰かはわかる。けれど正解はわからない。父も母も兄弟もみんな苦しんで出した答え。哲学的な言葉遊びで会話が進むからか、暗くなりすぎない伊坂節でちょうど塩梅。面白かったです♬★52022/07/12

よむよむ

93
初伊坂がコレでした。読後感がさわやかだったのと、例の絵を見たいと思ったのは覚えていますが、殆ど忘れているような・・・再読します。

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