内容説明
摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎に持ち込まれるは、訳ありの頼み事やらお江戸を騒がす難事件。親友・栄吉との大喧嘩あり、「屏風のぞき」の人生相談あり、小さな一太郎の大冒険ありと、今回も面白さてんこ盛り。お待ちかね、大好評「しゃばけ」シリーズ第四弾!身体は弱いが知恵に溢れる若だんなと、頼れるわりにちょっとトボケた妖たちの愉快な人情妖怪推理帖。
著者等紹介
畠中恵[ハタケナカメグミ]
1959年高知県生まれ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
91
なぜか感想が消えてる。。。シリーズ四作目。こわいのお話もそうだし、鳴家の声を聞き分ける一太郎。妖愛に溢れていて大好きなお話でした。2021/02/14
小梅
86
いつもながら、どれも優しい若だんなにホッコリします。迷子になった鳴家の冒険が楽しかった。若だんなが自分の声を聞き分けて見つけてくれた時、本当に嬉しかっただろうな〜ウルッとしちゃいました。2014/02/28
mikea
68
しゃばけシリーズ第4弾。「こわい」「畳紙」「動く影」「ありんすこく」「おまけのこ」の5編収録されています。表題作の「おまけのこ」が鳴家の魅力満載で大好きです。「畳紙」もお雛ちゃんと、屏風のぞきのやりとりが面白くて好きなお話でした。2012/07/13
ひらちゃん
60
お雛ちゃん、厚化粧の理由と屏風のぞきの奮闘にほっこり。小さい頃の若旦那、変わらず病弱だけどやっぱり若旦那だ。少年団みたいで可愛い。鳴家は大冒険だったね。若旦那はうちの子の声が分かるのね。流石です。2021/12/17
セウテス
58
しゃばけシリーズ第4弾。タイトルを含む五作の短編集です。弧者異(こわい)は、妖(あやかし)の中では、他と交わる事のない珍しい奴。屏風のぞき、影女、鳴家と登場しますが、今回は彼ら妖が活躍します。「おまけのこ」は櫛職人の八介が長崎屋の入口で、何者かに頭を殴られ真珠を奪われてしまう。容疑者は、店に顔を出していた三人の中にいると、若だんなは推理する。真珠は鳴家が犯人から奪い返したものの、川に流されていた。鳴家の可愛さに脱帽です。穏やかな話の中に笑いがあり謎がありで、江戸の賑わいが身近に感じる、正に妖怪人情推理帳。2015/09/22