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聞き書き にっぽんの漁師

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104494019
  • NDC分類 661.9
  • Cコード C0095

内容説明

漁の醍醐味はやったもんしかわかんねえ。聞き書きの名手が津々浦々を訪ね歩き、全国の漁師13人に聞いた、伝承の技と漁師の生活。

目次

ウミンチュウ・上原佑強(沖縄県糸満市)
金印の島・内山甚一(福岡県志賀島)
国境の島・原田義治(長崎県・対馬)
工業地帯の海・三宅明久(瀬戸内・寄島)
カツオ漁船主・坂上猪太郎(中土佐・久礼漁港)
七尾湾の小型底引き漁・大根常雄(石川県七尾市)
オホーツクのサケ定置網・村橋信夫(北海道根室市)
三陸サンマ船の名船頭・千崎鶴右エ門(岩手県宮古市)
ハタハタ漁・古仲忠夫(秋田県男鹿市)
マグロ一本釣り・米沢豊(青森県大間町)
マグロ延縄漁・寺本正勝(和歌山県串本町)
オホーツクのホタテ漁・冨沢利之(北海道稚内市宗谷)
江戸前の穴子漁五十年・伊東俊次(東京都大田区羽田)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

39
海洋資源の枯渇について、冷静な意見がたくさんありました。乱獲もそうですが、それだけでは説明できない磯の荒れ方などには農薬がかかわっているはずだ、という意見にはまさに、とうなりました。福岡の猟師さんの補償金額の話はつらかったです。海の資源を金で買うことの違和感と、現実…。大漁の喜びや昔の風景のおだやかさなどにはうっとりしましたが、豊洲で働く夫から廃棄する魚の量を聞くたびに、今のシステムのままでは大変なことになる、と思います。2021/01/27

流石全次郎

5
沖縄から瀬戸内海、高知や北海道、東京湾などなど。それぞれの漁師さんからの聞き語り。地元に根付いた漁、祖父の代、親の代、自分の代の漁法の推移や変化など。現在も日本の漁獲量は減っていると言われています。その原因は高齢化と後継者不足が原因だと勝手に思い込んでいました。こうして一人一人の漁師さんの体験談を読むと、進歩した技術を取り入れれば、乱獲にも結び付く。販売値の変動や輸入品との競合、200カイリ水域や漁協の運営など。漁獲量が減ったのは「高齢化と後継者不足でしょ」と簡単に言えなくなりました。2020/06/20

たーくん

3
市図。新潮社。全国の漁師から聞いた、伝承の技と漁師の生活。10年前でさえこの状況だから、今の漁業を取り巻く環境はさらにきびしくなっているだろう。2014/09/14

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