内容説明
銀河という名の夜行列車に乗り、幸子を東京に置き去りにして、十七歳の惟朔は京都をめざした。性が主で、愛は従でしかなかった早熟で未熟な♂、惟朔は七〇年代の自由と解放区で初めて恋を知る。『百万遍 青の時代』につづく大河自伝小説、第二弾。
著者等紹介
花村萬月[ハナムラマンゲツ]
1955年、東京生まれ。中学卒業後、全国各地を放浪する。1989年、『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞し、小説家デビュー。1998年、『皆月』で吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で芥川賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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