百万遍 青の時代〈下巻〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 468p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104467037
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

幸子との生活はやがて窮屈になる。逃げまくり、裏切り、筋者とかかわり、暴力を知り、トリップし、抱かれ愛され、溺れ、また居場所を失う―。セックス、ドラッグ、ロックがリアルだった時代、流れ、流されてゆく。

著者等紹介

花村萬月[ハナムラマンゲツ]
1955年、東京生まれ。中学卒業後、全国各地を放浪する。1989年、『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞し、小説家デビュー。1998年、『皆月』で吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で芥川賞を受賞。著書多数。2003年現在、『百万遍』シリーズ第二部を執筆、小説新潮に連載中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まるぷー

21
惟朔の生き方は常人とは言えないし何を求めているのか?人間とは人と人の間、常に他者との交わりを持つもので、人との繋がりを拒否して離れるのが人、孤独が人間を人に戻す。絵画に目覚めたり、喫茶店などで働くこともあったが長続きしない。暴力に捌け口を見つけドラッグに走る。浮草ぶり根無し草ぶりが身に沁み不安に囚われるが、今一生き方を見出だせないでいる。組の姐さんと関係を持ち、再度幸子のもとに身を寄せるが、結局京都に向かう。特急銀河に乗り込む惟朔は「逃げるのではない、旅立ちだ」というが。読んでて痛いなぁと感じる。2020/03/31

James Hayashi

18
きわどい場面は少なくなった下巻だが、まともな生活からは程遠く寄生虫の様。飽きっぽい性格、自己を見つめられずなすべき事を知らず、女と怠惰な生活に陥った様子は読む方も疲れる。父の英才教育により際立ったものを持つ惟朔であるが、体内に仕舞い込み使い道を知らない。魅力的な人生とは言えないが、若き血潮を感じる自伝的作品。続きがある様だが、手に取るかどうか... 2016/06/06

つちのこ

1
青の時代下巻。著者の自伝的青春小説。2010.1.19読了2010/01/19

kamakurasanma

0
自伝すぎる

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/551810
  • ご注意事項

最近チェックした商品