• ポイントキャンペーン

そして粛清の扉を

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104431014
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

一人の女教師が学校に血の戒厳令!卒業式前日、人質の生徒処刑が始まった。一人、また一人…。もう誰も逃げられない―。周到な計画、警察との攻防。強行突入か、説得か。タイムリミットが刻々と迫る。TV生中継のなか、ついに教師は用意された身代金で、前代未聞の「ゲーム」を宣言した…。第1回ホラーサスペンス大賞受賞作。

著者等紹介

黒武洋[クロタケヨウ]
本名・国分洋。1964年埼玉県生まれ。一橋大学商学部卒。銀行員勤務を経て、現在フリーの脚本・演出家。千葉県船橋市在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

92
クリスマスイブ、ある少女の非業の死から物語は始まる。一転して、とある底辺高校の卒業を翌日に控えた3年生の教室。吹きだまりのような生徒29人とさえない中年の女教師亜矢子。亜矢子は生徒たちを人質にとりその悪行を暴き次々と殺していく。ナイフ捌きのうまさ、射撃の腕前、身のこなしと昨日までの亜矢子とは別人となる。テレビはじめ報道をも利用し警察の裏をかく。残虐なシーンが続くが不思議とスカッとする。確かに「粛清」であるところが「悪の教典」とは異なる。エピローグの落としどころもうまくおもしろかった。一気読み!2020/10/07

ゆう

31
本当は購入したかった本だけど書店でもネットでも見つけられず残念ながらの図書館本。地味な高校教師の近藤亜矢子が卒業式の前日に教室を占拠し教え子を次々に殺していく。担任教師による生徒への粛清。殺人自体はいけない。でも、生徒たちのクズ&ゲスっぷりがひど過ぎて全然可哀想じゃないし、なんなら因果応報だわって気持ちになる。亜矢子の殺しっぷりが潔い。生徒皆殺しっていうと『悪の経典』を思い浮かべるけど、こっちのほうが古い作品。動機が全く違うし、被害者が普通の生徒って訳ではないし、私は完全に亜矢子に気持ちを寄せてしまった。2016/09/22

koguma

29
初読み作家。一人娘を不運な事故によって突然失った母であり、高校教師でもある主人公は、卒業式の前日自らが担任する生徒全員を人質にとり、彼らの行なってきたあらゆる悪事を暴きながら、一人また一人と粛清していく。どこかで読んだ気がする設定なのは否めないが、それでもこの世にはびこる悪を一斉退治するかのような、主人公の潔い殺しっぷりには胸がすかっとした。ただ、思ったよりページ数が少なく、その割に登場人物が多いので、誰が誰か把握するのが大変だったかな。2016/08/13

まつじん

28
個人の復讐劇がドバーっと広まって1クラス分一気に抹殺ですか・・・ もうちょっと加害者被害者共に書き込んでいたらもっと納得のいく作品になっていたようにも思います。2012/01/22

mika

24
何とも残酷極まりないお話しで…あまりにも沢山の人が殺されるし…現実感乏しかったです。誰一人感情移入できず、流されていった感じ…。テンポよく展開していくのは素晴らしかったのですが、もうちょい人物掘り下げた描写でもいいのでは?と思ってしまいます…。そして何だかお堅い文章…。それでもラストどうなるんだろう…と思っていたらえっ!?そうきたか・・・2019/03/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/496426
  • ご注意事項