出版社内容情報
窮屈な現実に追われてきたが、まだ思い出に生きる歳ではない。大佛賞受賞作『脊梁山脈』で「戦後」を描いた著者の現代小説。
歓楽の灯りが海辺を染める頃、ありえたかもしれない自分を想う。『脊梁山脈』で「戦後」を描き、大佛賞に輝いた著者の「現代」小説。宝石のような時間もあった。窮屈な現実にも追われた。まだ思い出に生きる齢でもないが、やり直せないところまで来てしまったのか。房総半島の街で自己を見失いかけ、時に夢を見、あがく、元海女、落魄したジャズピアニスト、旅行者、女性郵便配達人、異国の女……「これぞ短篇」「珠玉」としか言いようのない滋味あふれる13篇。
内容説明
老いた海女、落魄のピアニスト、ライムポトスと裸婦、家に辿りついた異国の女…。房総半島の小さな街で何かを見つけ、あるいは別れを告げようとしている男と女たち。夕闇のテラス、シングルトーンの旋律…。歓楽の乏しい灯りが海辺を染める頃、ありえたかもしれない自分を想う。『脊梁山脈』で「戦後」を描き、大佛次郎賞に輝いた著者の「現代」小説。
著者等紹介
乙川優三郎[オトカワユウザブロウ]
1953年東京生まれ。1996年「薮燕」でオール讀物新人賞を受賞し、小説家デビュー。1997年『霧の橋』で時代小説大賞、2001年『五年の梅』で山本周五郎賞、2002年『生きる』で直木賞、2004年『武家用心集』で中山義秀賞を受賞。2013年初の現代小説『脊梁山脈』で大佛次郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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