内容説明
江戸時代、「隠居」は社会からの厄介払いではなく、自己実現する手段だった。では、われわれは、定年後を実り多くするため、どうすればよいのか?30年後の人口変化を展望し、未納問題に止まらない年金制度の構造的欠陥を指摘する。「団塊の世代」はもちろん、これからの人生が気になる人必読。
目次
1 リタイア後人生を待ち望もう(リタイア後は実りを収穫する時;江戸時代の先達に隠居法を学ぶ)
2 高齢化社会と年金(高齢化社会とはどういうものか;年金についての基本的なこと)
3 サラリーマンよ立ち上がれ(年金改革と高齢者の所得;国民年金保険料未納をサラリーマンが補填;ラディカルな改革が必要;豊かな老後のための「超」リタイア法)
著者等紹介
野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生れ。東京大学工学部卒業。大蔵省(現・財務省)に入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授、東京大学先端経済工学研究センター長などを経て、現在スタンフォード大学客員教授。専攻は日本経済論、ファイナンス理論。『情報の経済理論』(1974年)で日経経済図書文化賞、『財政危機の構造』(1980年)でサントリー学芸賞、『バブルの経済学』(1992年)で吉野作造賞をそれぞれ受賞
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