靖国

靖国

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104281015
  • NDC分類 175.1
  • Cコード C0095

内容説明

靖国神社。それはかつては、「文明開化」の東京に出現した、超モダンでハイカラな空間だった―。興味深いエピソードを積み重ねつつ、いつの間にかそこに付加された「曖昧な象徴性」を痛快かつクールに解体し、明治から平成に至るそれぞれの時代の東京の雰囲気を鮮やかに伝える、待望の書下ろし。

目次

プロローグ 招魂斎庭が駐車場に変わる時
第1章 「英霊」たちを祀る空間
第2章 大村益次郎はなぜその場所を選んだのか
第3章 嘉仁親王は靖国神社がお好き
第4章 招魂社から靖国神社へ、そして大鳥居
第5章 河竹黙阿弥『島鵆月白浪』の「招魂社鳥居前の場」
第6章 遊就館と勧工場
第7章 日露戦争という巨大な見世物
第8章 九段坂を上る二人の男
第9章 軍人会館と野々宮アパート
第10章 力道山の奉納プロレス
第11章 柳田国男の文化講座と靖国神社アミューズメントパーク化計画
エピローグ 「SUKIYAKI」と「YASUKUNI」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェアー

11
イデオロギーまみれにされた「ヤスクニ」。名前を聞くだけで身構え、自分の立場を表明しないといけないような気分になる。だが、筆者は大量の文献から靖国の持つエンタテインメント性を明らかにし、伝統とか鎮魂とは違った一面に光を当てる。相撲、プロレス、銅像、映画館…。靖国にテーマパークができていても不思議ではなかった。それにしてもこの本を書くため、筆者は古本屋にいくら貯金したのか…。雑誌やパンフレット、写真集など、こんな本まで手にいれて読み込んだのかと驚くのも、この本の読みどころ。 2018/11/17

UT

0
独特の宙吊り感――「なんだけど、どうよ」と「だから、どうなのよ」が往き来するもどかしさはある。そのじれったさも含め、近代心性史として大いに楽しく読んだ。ま、文中の“言うまでもない”や“世に名高い”的な表現に「自分知らないけどな!」が多かったことは認めます。文学、建築、演劇、写真、絵画、プロレス、相撲、あらゆる文化が靖国という舞台の上で意外かつ輝かしい顔を覗かせる。2014/12/28

廿五里

0
読み進めていくうちに話が脱線というか分岐というか…。 しかし、良書である。2012/09/19

tkm66

0
出版されてすぐ購読、スーパー労作!だった、との覚えが。1999/07/30

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