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正義で地球は救えない

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784104231058
  • NDC分類 519
  • Cコード C0095

内容説明

あまりに無益な「CO2排出量削減」キャンペーン、ひどく不合理な「自然の生態系保護」政策…。「環境を守りましょう」という精神運動は、どこまで暴走していくのか!?「ほんとうの環境問題」とは何かを考えるための一冊。

目次

1 ニセモノの環境問題(「地球温暖化脅威論」こそ脅威;北海道洞爺湖サミットでわかったこと;日本にエネルギー戦略はあるか;生物多様性の保全という「正義」;人口―ほんとうにほんとうの環境問題)
2 人間と環境のあいだ(ねじれた正義;人間は環境を乱暴に見ている;エネルギー問題のゆくえ;ほんとうの「エコ生活」とは)

著者等紹介

池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947年、東京都足立区生まれ。東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。生物学者。現在、早稲田大学国際教養学部教授

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。解剖学者。1995年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。1989年、『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

20
環境のためとか弱者のためとかいう錦の御旗を振り翳されると他を二の次にしてそちらのために全てを優先しがちな現代社会の価値観だけれど、本当にそれが正しいのかと一度立ち止まり考えて、その正義の成り立ちや正確さを疑う知性をみなが持たなければならない。どんな結論に至るのかは人それぞれ異なって当たり前だけれど、まず自らの価値観を裏付けるデータを調べてゼロから構築していかなければ。自分で考えて正しさを創り上げるということに真摯に生きていきたいですね。2021/06/02

冬眠

14
前半は温暖化についての話。確証もないのに原因は二酸化炭素であると決めつけたアメリカ。その裏ではヨーロッパと一緒に石油の増産を狙い、律儀に排出量を減らそうとしてるのは日本だけだという悲しい現状。バカ正直すぎて、国民としては何だか笑えてくる。後半は養老先生との対談。「虫好きな変人2人の本」らしいけれど、この本を読んで大いに笑ってしまった自分もきっと変人に違いない。欧米式の思考が蔓延して、何でもかんでもルールを作りたがる国家になってしまったというのは、妙に納得させられる2013/11/29

Humbaba

7
環境をどのように保持していくか.その決定には,多分に経済的な問題が関わってくる.そして,経済が強く関わってくれば,当然政治も関わりを深める.様々な側面を考慮した上で,どのように進んでいくかを議論する必要がある.2013/02/17

木ハムしっぽ

6
前半は池田先生の環境問題に関する論説と、後半は養老先生との二人の対談。環境問題は詰まる所、エネルギー問題と食料問題に集約される。そして更には増え過ぎた人口問題だと。納得。脱炭素の非科学的な政策や社会運動にはやり切れない思いがした読後感でした。2021/11/13

うえ

6
養老「ブータンに国連の視察の人間がやって来て、子供を働かせているのは児童福祉の観点から見て問題があると注意されたという話がある。大きなお世話ですよ。家族みんなで働いて、それで何が悪いのか。欧米の価値基準をブータンに押し付けようとするなって。世界中でそういうくだらない欧米スタンダードの侵食が起こっていることが僕は非常に気になります」養老「以前、環境省の委員会で規制すべき外来種のリストを見せられて、他に漏れているものはないかと訊かれたので、「人間はいいんですか」と答えました。ヒトは外来種の最もたるもの」2017/04/04

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