本牧亭の鳶

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104118038
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

若き講釈師の群像と下足番のじいさんの何気ない交流を描いて涙を誘う名品「本牧亭の鳶」、時代遅れの声帯模写の悲哀を描く「九官鳥」、百面相一筋に生きた芸人の哀れで滑稽な末路を描く「カラスの死に場」、お囃子の女性の切ない転変を写す「老鴬」など、正調吉川節が哀切に響き渡る。色物芸人たちの純粋で愚かな優しさを紡ぐ傑作六編。

著者等紹介

吉川潮[ヨシカワウシオ]
1948(昭和23)年、茨城県生まれ。立教大学経済学部卒。ルポライターのほか、放送作家として「青島幸男のお昼のワイドショー」などの構成を担当する一方、’79年から演芸評論家として演芸評、コラムを書き始める。’80年小説家としてデビュー
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

高橋 (犬塚)裕道

5
星4。初版が出た時に買って読んだ。再読である。歳のせいか涙腺が緩くなっているので電車の中では少々恥ずかしかった。あざとい、と言えばそうかもしれない話もあるが良い話ばかりだ。特に表題作は是非とも読んでいただきたいと思う。2018/09/17

星落秋風五丈原

3
講釈専門の寄席、本牧亭が終わる。下足番のじいさんも、チケット売りのおばさんも売れない講釈師も、実力派も、静かに肩を震わせた。若き講釈師の群像と下足番のじいさんの何気ない交流を描いた表題作。2006/03/11

なつみかん

0
久々!正調・日本の心を味わう。2010/05/29

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