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ポニーテール

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104075119
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

これはすべて、仲直りの物語――小学四年生のフミと六年生のマキ。両親の再婚で「新米きょうだい」になった二人の少女が家族になるまでを綴る感動長編。

内容説明

マキとフミは、できたてホヤホヤの「新米きょうだい」二人の心は、近づいたり離れたり、すれ違ったり衝突したり…こんなふうにして、わたしたちは少しずつ家族になっていく。母を亡くした小学四年生のフミ。親の離婚で苗字も学校も変えなくてはならなかった六年生のマキ。それぞれの父母が再婚して「家族」となった二人の少女が過ごした始まりの日々を、やさしく見つめる姉妹小説の決定版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ティーチピー

153
真面目だけとちょっと面倒くさいお父さんと健気でいい子だけどうまく甘えることができないフミ。明るくて気さくだけどその分傷つきやすいお母さんと本当は優しいのに素直じゃないマキ。二つだった家族が一つになってゆく半年間は、衝突と、悲しさと、嬉しさと、優しさでいっぱいです。重松清さんの描く家族物は本当に素晴らしい! ラストでみんなの未来が見え隠れするところもとても良かった。読後感がこれ以上ないくらい良い作品でした。2014/04/30

おしゃべりメガネ

133
久しぶりの重松さん作品。再婚した夫婦にはお互いに連れ子が一人ずつ。父方には小4の娘、母方には小6の娘がそれぞれいて、血の繋がりはないにせよ姉妹になるコトに。年頃の娘を持つ親の苦悩がリアルに描写され、いい話ではありながら、正直ちょっと胸が苦しくなりつつ読了。家族のあり方、家族に近づくために子供が考えてるコト、親は親で自分たちがどうあるべきかを悩んでいるコト、とにかく家族とはを考えさせてくれます。お姉ちゃんがクールすぎて、ちょっと切なくなりますが、そこが本作の隠し味なのかなと。重松さん作品らしい話でした。2022/02/13

mincharos

118
小4フミの父親と、小6マキの母親が再婚。同居して新しい家族が始まったばかりの数ヶ月を描いた物語。重松さん、ほんとに子供の繊細な心情がよく分かってるなぁ。途中から家族になるっていうことは、こんなにそれぞれが色んなことを悩んだり気を遣ったりしなきゃならないのかと、それぞれの心の痛みや葛藤に共感して、この家族を応援したくなった。マキの無愛想で言葉も悪いけどちゃんと相手のことを考えられるところ。かっこいいけど、損してる部分も大きいだろうなーと。フミの亡くなったお母さん目線で語られる章も切なかった、、、2017/11/08

ちはや@灯れ松明の火

116
たった二つ違い、でも、風に揺れるポニーテールにはまだ手が届かない。二人と二人が四人になった新しい家族。風呂場の散髪、てるてる坊主、おひなさま、前のお母さんと今のお母さん、どっちも大好きなのにシーソーが揺れる。お鍋で落ち込んでチョコで泣くお父さん、家族になるって大人でも分からないことだらけ。本当はみんな仲良くしたいのに。いつも追いかけるだけのおねえちゃんのポニーテール、二人とも嫌いなニンジン、赤い野球帽。猫のカギしっぽがツギハギ家族の心を開いてつないでいく。早く、おそろいのポニーテールで、隣に並びたいよ。 2012/03/04

ひめか*

115
表紙からして可愛らしい姉妹愛のお話かと思ったが、普通の姉妹ではなくいろんな家庭事情を抱えた二人だった。姉妹間を超えた家族のお話とも言える。家族皆それぞれが複雑な思いを抱えていて、それが絡まり合って…胸に染みて涙が出そうになった。最後物語の間にある、お母さんからフミへの言葉が特にじんわり。全体を通し良い言葉いっぱい。”先のことをあれこれ心配してても仕方ないし、済んだことをくよくよ悔やむのはもっと意味がない。大事なのは「今」””いないんじゃなくてまだ出会ってないだけ。それまでは一人ぼっちなの当たり前でしょ?”2014/07/07

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