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卒業

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104075058
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

親友の忘れ形見の少女が、ある日、僕を訪ねてきた。26歳で自ら命を絶った友と、40歳になった僕。「あのひとのこと、教えて」と訴える中学2年生の少女の手首には、リストカットの傷跡が…。表題作ほか、それぞれの「卒業」に臨む4組の家族の物語。

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
1963(昭和38)年、岡山県生まれ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。’91(平成3)年、『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年、『ナイフ』で坪田譲治文学賞を、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年、『ビタミンF』で直木賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とろこ

64
「卒業」。どこか切なく、重みがありながらも、未来への希望が見える言葉だ。この作品は、学校からではなく、人生の様々な節目や、過去に抱えてしまったわだかまりなどからの「卒業」をテーマに書かれている短編集である。人は皆、綺麗事だけでは生きていけない。時には、他人から見れば愚かだと思うことをしてしまう。自分の現状を受け入れられず、過去と折り合いをつけられなかったりもする。本心を認められないこともある。けれど、それでも尚、自分を必要としてくれる人と、愛された記憶があれば前を向いて生きていける。そんな風に思える一冊。2018/04/15

おくちゃん🌸柳緑花紅

54
*まさとさんの、レビューから*手に取った一冊。4編共に泣ける泣ける!泣きすぎて目が腫れてます。生と死、それはすぐそばにある裏表綺麗事だけではない心と生活。床の間だけでは成り立たない。見送り看取り見送られ...上手く書けないけれど、お薦めです。2013/12/05

達ちゃん

51
どの話も重松節全開で心に響きました。同世代のものとしては、やはり自分に置き換えて読んでしまいます。4つの話のなかでは「あおげば尊し」が特に良かったです。2017/09/04

アッキ@道央民

33
以前、感想レビューの欄にて進められて気になり、読んでみました。親子関係をテーマにした4編の短編集ですね。特に好きなのは「まゆみのマーチ」「あおげば尊し」最後の「追伸」もジンときました。どこかしら不器用な関係だったり、ぎくしゃくとした関係であってもやはり親は親。特にこの本を読んでいて、母親の強さ、大きな優しさを感じました。重松清さんの親子作品、心に沁みてきますね。2014/03/05

まさと

31
親の死…。徐々に消えていく命。幼い頃の思い出。遺された家族の想い。必ず訪れる別れ…。涙なしには読めない物語りでした。とても感動しました。2013/11/12

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