1950年のバックトス

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104066063
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

秘めた心が解き放たれる一瞬。人から人に手渡され、人と人をつなぐ想いに胸が熱くなる―さまざまな想いの軌跡、謎に充ちた人の心の機微を丁寧に辿る23篇。

内容説明

一瞬が永遠なら、永遠もまた一瞬。過ぎて返らぬ思い出も、私のうちに生きている。秘めた想いは、今も胸を熱くする。大切に抱えていた想いが、解き放たれるとき―男と女、友と友、親と子を、人と人を繋ぐ人生の一瞬。「万華鏡」「百物語」「包丁」「昔町」「洒落小町」「林檎の香」など、謎に満ちた心の軌跡をこまやかに辿る短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

72
図書館本。 百物語の二重人格人物やら本から抜け出して婚姻関係結ぶキャラクターやらホラー色の強いイメージの一冊でした。 訳の分からないものの恐怖は鬼談百景でも出てきましたがまさか訳の分からないものが一番身近なはずの自分だとは…!たしかに自分の顔は鏡を通してでしか見えませんものね。2019/07/13

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

58
82/100点 北村薫の短編集というよりショートショート集。いろんな話しが詰まっていて楽しかったです。お目当ては「ひとがた流し」の後日譚「ほたてステーキと鰻」で、やはり一番楽しめました。それ以外では表題作と「洒落小町」・「アモンチラードの指輪」が気に入りました。牧子さんとさきちゃん母娘には、またどこかで会いたいですね!2016/08/19

よこたん

46
“友は、与えに来た。そして、自分は受け取った。掛け替えのないあの人は、今も自分の内に生きている。” すとんと入った。泣くまいとこらえても、身体は勝手に泣く。いなくなってからの方が、ふとした時にすぐ傍にいてくれているような時がある。以前読んだ『月の砂漠をさばさばと』『ひとがたながし』、その後日談となる『ほたてステーキと鰻』が収録されている短篇集、やっと読めた。あの小さかったさきちゃんが大学生かと、親戚の子感覚でほほえましく思う半面、齢を重ねた牧子と自らを重ね合わせる読書となった。表題作もとても好みだった。2018/06/28

TATA

41
久しぶりに北村さんを一読。短編集。最初ホラーものが続いてあれ?こういうのばかりと思いきや、バラエティ豊かな作品集でした。ぞくっとするものから日常の何気ない出来事を北村さんの格調高い文章で読むとスッキリします。皆さんのご意見通り表題作が良いのですが、個人的には「百合子姫・怪奇毒吐き女」が好みでした(笑)。2023/07/16

Syo

33
多彩。 多才。 日常の謎シリーズも大好きだけど。 まぁ、これも既読だとは思うけど。 北村薫、おそるべし。2019/08/08

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