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風は山河より〈第2巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104004164
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

天下に届く勢いだった松平清康が凶刃に倒れ、三河に動揺が走る。清康の壮図に希望を見出した菅沼新八郎定則も混迷の淵に沈みかけるが…。死に場所をここと定める―主家の安寧を信じ、未だ深い戦国の闇に散っていった忠臣たちの死闘を描く第二巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キジネコ

50
家康が幕府を開く三代前の松平から始まった物語。三河武士団が如何様な変遷を経て形成されていくのか描かれています。酒井・水野・大久保・井伊・服部の名が既に見えますが血統は歴史の風に試される蠟燭の灯の様に試練に見舞われ続けます。マルケスの「百年の孤独」を読んで以来の名前の輻輳に困惑しています。系図を付け乍ら読み始めるんだった…と。幼名あり元服前の名前があり、元服して又名が変わり長じて親の名を世襲する…更に一族の功労者の名跡を一字貰って…と更に似た名前、同じ名前の別人が居て「えーっと 是誰やったっけ?」の連続。2021/05/02

藤枝梅安

29
苦労して読みました。小説というよりは解説書だと考えたほうが良さそうです。三河武士の心意気が随所に描かれており、大久保、本多、酒井、水野など、徳川幕府を支えることになる譜代の家臣団の歴史を丁寧に辿っています。東の今川、西の織田の脅威を感じながら、松平家は忠臣たちの活躍で生き延びていく。この巻では菅沼家のことはあまり扱われていないが、運命に翻弄される女性たちの姿にも光が当てられており、この後の展開に続いていく流れの一つを形成している。岩井三四二さんはこの作品の時代を別の視点から描いていて興味深い。2013/03/21

めぐみこ

2
清康の死による守山崩れから、安祥城の攻防まで。家康が生まれたのも一つのターニングポイントか。今川を見た阿部定吉の「三河は情念の国」で「理では割りきれぬ暗さを帯びたしつこさの中で人が生きている」という感想は、著者のものでもあるのだろうか?2017/02/06

1157

2
☆備忘録☆ 才覚というのは、他者を自己の感情を通してみて愛憎の対象にするのではなく、理性で捉えようとする働きを基礎において、他者の存在価値を正確に計量し、相手の立場を尊重することが同時に自己表現になるというもので、隠れた共存共栄が指定されており、我利の横行している乱世の世にあって、あらたな人間像を産出する深淵になりうるものである。2018/05/01

イエテイ

1
守山崩れでの清康亡き後、広忠主従の流浪生活と帰還活動。しかし大久保らの助力で広忠が岡崎に帰還するも三河は治まらず。菅沼家、松平家、織田家、今川家の代替わりや盛衰が詳しく書かれていて面白いです。2022/12/25

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