楽毅〈第4巻〉

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楽毅〈第4巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 387p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104004096
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

雌伏のときを過ごす亡国の将、楽毅の前途に光明がさした。天下の輿望を集める孟嘗君との再会、楽毅を高く評価する燕の昭王からの招聘。そして楽毅の双肩に託されたのは、小国の燕が大国の斉を伐つ、という妄想にも等しい昭王の大望だった。稀代の名将はいかにして小国に大勝利をもたらし、なぜ小国を立ち去ったのか。諸葛孔明、劉邦、王羲之らを魅了してやまなかった名将を描く歴史巨篇、ついに完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tanaka9999

12
1999年発行、新潮社の単行本。完結。4巻とも既読のはずなのだが、特に4巻は印象がない。3巻の武霊王の死がクライマックスになっていまっている印象。第4巻はほとんど外交関係の謀略になっていしまっている。戦国時代のこの時代は遊説家が活躍した、外交の謀略の時代だからそんなものかもしれないが。でもやはり人が出てきすぎてよく分からなくなってしまう。2023/09/14

明智紫苑

7
全4巻のうち3巻までが前半で、残りの4巻目だけが後半というバランスの悪い構成になっている(しかも、この巻だけが章数やページ数が余計に多く詰め込まれている。やはり、構成がまずい)。せっかく1巻目で伏線を張ってもらえた田単は噛ませ犬「未満」で、我らが楽毅様は「リアル・メアリー・スー」。私はそんな楽毅様を憎む燕の太子(後の恵王)の悪意に対してはむしろ同情してしまうが、それは宮城谷氏の噛ませ犬扱いされている塚本靑史氏への判官びいきの反映でもある。塚本さん、あまりにも過小評価なのが気の毒。次は塚本さんの本を読むよ。2018/06/21

リル

6
最終巻。宮城谷さんの本の中でも一番楽しく読めました。中国の一番面白い逸話が多く残されている時代の話で、話の端々にそういった逸話が盛り込まれていて、ありがとうございますぁそういう時代なのかと変な郷愁の様な物を感じさせます。今まであまり有名ではなかった武将でもあり、先入観なく読めたのもよかったです。2010/12/09

イエテイ

4
人生って難しいと思わせる楽毅の生涯でした。楽毅は一人で軍事・外交・行政のできる大才ですが、苦労人だからこその偉業だったのかなと。後援の昭王からの信頼も大きかったですね。読後感想として、中山国〜邯鄲の浪人生活〜燕での群生改革までが長すぎて、メインの斉攻めが後書きのようでした。昭王の死前後のところももう少し書き込んでほしかったかなと。2024/01/06

MNK2

4
昭王あっての楽毅、太子の暗愚さが残念。之より時代は秦へと収束していく。2016/09/19

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