楽毅〈第3巻〉

楽毅〈第3巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104004089
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

負けたとは思わぬ。しかし、地上から中山という国家が消えようとしている―。執拗な趙の侵攻により、国土の過半はうしなわれ、君臣の意気は深く重く沈み、民は追われ四散する。抗いがたい時代の奔流に名将・楽毅はなにを試み、なにを残したか。悠久の中国史にその名を刻み、後世の人の記憶にその矜持と美学、智略をとどめる男の肖像。待望の歴史巨編、第三巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tanaka9999

13
1998年発行、新潮社の単行本。中山の滅亡から武霊王の悲劇的な死まで。後半は楽毅から離れて公子章の乱が主軸となる。武霊王は戦略眼にすぐれ楽毅の敬服する人物として描かれるが、実際はどうなんだろうか。「胡服騎射」を取り入れたことは有名だが、失策は最後の「公子章」の件だけなのだろうか。楽毅の前半生を中山の将軍と設定したため、武霊王が好敵手として登場するのは当然として、ここまで武霊王の趙の件を長々と書く必要はないのではないだろうか。2023/09/11

明智紫苑

6
全4巻のうち、3巻までを読み終えたが、何だかバランスがおかしくないか? 今までが無駄に長過ぎるか、後が短過ぎるかのいずれかのようだ。立派な作りだけど、無駄な空間が多い建物みたいだ。とりあえず、「マトモな」人物で感情移入出来るのは趙の恵文王だけで、あとの連中はどれだけ「君子的な」発言をしても白々しい。やはり、私は宮城谷さんよりも塚本靑史さんの作風の方が好きだな。あちらの方が純粋にエンターテインメント小説だし。私は歴史小説を「人生の教科書」として読むのは邪道だと思うね。2018/06/19

イエテイ

4
中山国の延命に力を尽くす楽毅、後半はゲリラ活動的な抵抗も虚しく浪人に。そして胡服騎射の武霊王の最後に驚き。時系列で書いてくれる沙丘の乱の詳細に読みいってしまいました。2023/12/24

リル

3
小成は大成へのつまづきとはなるほどと思いました。公子成と武霊王との間に何があったのか・・・。読んでいてそこは腹に落ちなかったです。2010/11/22

ぐだぐだ

2
欲望渦巻く世界では歴史にどう刻まれるか、が唯一の良心のよう。武運は指呼の間にあり。鳴かず飛ばずの名将は公園ベンチでぷーらぷら。2018/05/30

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