内容説明
斉の長年の念願である莱の征服に成功した晏弱将軍は夷維の地を授かり、その運営をまかされた嫡子晏嬰は手腕を発揮、歴史の表舞台に鮮やかに登場する。だが晋との歴史的対決が迫る中で晏弱はその生涯を終え、喪に服した晏嬰の前で、晋率いる連合軍と斉軍の決戦の火蓋が切られた。歴史は次第に晏嬰を中心に回りはじめる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひつじ
3
晏弱が死に晏子の物語。小柄で将には向かない体格だが、芯を通した物言いは父親以上。 中巻は晏嬰取り巻く状況の変化の巻2019/07/01
シシン
3
文武両道の晏弱。優れた父の元で小柄な晏嬰は迫力にかけるが、それでも言葉にまっすぐ探知のすぐれたところがすばらしい。また父親がなくなり、戦争真っ只中のなかでも喪を貫き通す姿勢は古代の人が憧れるほどの孝道。その誰にも媚びないまっすぐな姿勢が本当にすばらしい。
CCC
2
時代背景は分かるけれど、男装ぐらい許してやって欲しかった。ほっとけば流行りは廃れたかもしれんし、ひょっとするとそっから新しい文化が生まれたかもしれないじゃないか。了見が狭いがそんなことを思った。晏嬰の教訓的な諫言は好きだけど。2012/10/14
taki
1
父晏弱が亡くなり、晏嬰は3年の喪に服す。その間斉国では権力争いの激闘が行われる。晏嬰はその報告を聞き、「父上が守って下さっている」と喪中であることに感謝する。下巻はいよいよ晏嬰の復帰が描かれるか。楽しみです。2022/02/01
CherryBlue
1
晏弱が亡くなり、晏嬰は喪に服す。その間は、斉の戦における大敗やらクーデターやらで国内の動揺が描かれる。下巻にいよいよ活躍の時期に来るか？2010/05/15
