内容説明
ギリシャ、トルコ、ドイツ、オーストリア、スイス…、風光明媚な「哲学の聖地巡り」を実際に楽しみながら、その神髄をやさしく学ぼう。池田晶子と歩く哲学の聖地巡り。
目次
序・哲学卒業―あなたはなぜ哲学にこだわるのだろうか
聖地巡礼紀行―あの大哲学は、こんな場所で考え出された!
最先端の現場での考察―今最も進んだ科学と哲学との出会い
古今東西大哲学者の系譜―さあ、哲学の神髄に触れてみよう
哲学者との対話―本物の知と知がぶつかり合う興奮
池田晶子思う、故に池田晶子なり!―人は如何にして、哲学者となるか
帰ってきたソクラテス「対話編」
なぜ人を殺すのは悪いのか?
哲学99の謎
結・哲学入門―ついに哲学の扉をノックしたあなたへ
著者等紹介
池田晶子[イケダアキコ]
1960年東京生まれ。文筆家。慶応大学哲学科卒。専門用語によらない哲学実践の表現を開拓する、気鋭哲学者として注目されている。主著に、『事象そのものへ!』(法蔵館)、『帰ってきたソクラテス』(新潮社)、『考える日々』(毎日新聞社)がある
永沢まこと[ナガサワマコト]
1936年東京生まれ。画家。学習院大学卒。線描を基本とする独自のスタイルで世界を旅しながら、人間模様と風景を描き続けている。主著に、『絵を描きたいあなたへ』(講談社)、『永沢まこと・海辺のイタリア』(同)、『旅で出会う、絵になる人』(草思社)がある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤスベー
10
実際には再読。亡くなってもう何年も経つが、池田晶子さんは哲学を分かりやすく伝えてくれ、また大きな関心を寄せさせてくれた。『哲学なんて小難しい屁理屈みたいなもんだろwww』って認識を改めさせられる。自分とは何か?存在の案内人は答えをくれないが導いてくれるだろう。2015/06/10
solaris
6
哲学書入門書といいつつ、哲学からの卒業の本です、なんて池田さんらしさが残る、哲学入口の書。アカデミアの重鎮の方との対談が何というか話が殆ど噛み合っていないし、分かるけども意見の一致はしないと、相手も凄く警戒してますね。読者からの手紙も紹介。魂の文体と書かれた語句をしばらく眺めていました。池田晶子著作としてはパワーがない。2023/05/13
らい
6
いやあ、ほんとすごいね。痛快すぎてびっくりした。哲学的な思索とか矜持はいつも通りそれはそれで良かったんだけど、各界の大御所にズバズバと切り込んでいくのが、ブレないねえと感心した。いじめられたりした?-わたしが?ありえない、可愛かったから、モテたし。さすがです。2020/01/02
霧凛
5
分かりやすいことばで書かれた難しい本…かな(^_^;)問答形式なんかは基礎知識があった上で、考えを深めるのにはいいかも。哲学者たちの名言集みたいなのは面白かった。2015/10/13
ゆき
4
永沢さんのトークショーでみかけて購入。サインをいただくときに、池田さんと並んで書いていたんだよねとつぶやきながら。 スケッチの挿絵がたくさんあり、内容も多岐にわたる贅沢な一冊。 哲学のことがよくわかっていない自分でも、こんなことも哲学なのか?と驚きながら読了。2015/10/13