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プリズム

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103999041
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夫を愛していなかったら、あの人に出会わなかった。あの人は、夫の親友―。注目度No.1作家が描く、倫ならぬ恋愛小説。

著者等紹介

野中柊[ノナカヒイラギ]
1964年生まれ。1991年『ヨモギ・アイス』で海燕新人文学賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

121
野中さん作品初読みです。医師の夫「幸正」と暮らす薬局勤めの「波子」は夫の親友「高槻」と深い関係に。要は不倫モノなんですが、なんだろう、言い様のない不安定な空気が本作品にずっと流れていたような気がします。主人公「波子」のなんとも言いがたい揺れ動くオンナゴコロが終始綴られており、この描写がハマる人はハマるし、ハマれない人はきっと不快になってしまうのかなと。個人的にはキライしゃない雰囲気なので、他の作品も機会があれば読んでみたいと思いました。結局、人は誰しも自分に正直になれきれず、何らかの悩みがあるのかなと。2021/06/20

horihori【レビューがたまって追っつかない】

38
なに不自由なく余裕のある生活を送っていて幸せなはずの主婦の波子が、夫の親友と堕ちる不倫の恋。波子の心の内の矛盾を淡々と描いている。スマートに取り繕っている分、不倫が薄っぺらで説得力がない。ただ、人間のずるさがリアルに描かれている。黙っているずるさ、判断を相手に任せるずるさ、気付かないふりをするずるさ、無邪気なずるさ、いろんな身勝手なずるさがあった。ストーリーのオチとしては、「家庭崩壊」としか取れないけれど、結局、温かい家庭とは夫・妻がお互いにきちんと向き合い想い合ってなければ築けないのだと身に染みた。2008/01/08

紗世

22
不倫の話。読メで見て内容わかった上で読みました。ドロドロでもなかったけど、愛も感じられず…登場人物たちみんな、のらりくらりしてるイメージ。感情移入できなかった(そりゃそうだ)2024/03/15

19
内容は、複雑な家庭環境や不倫なのに、綺麗な文章から、透き通るような空間感を感じる。普通ならドロドロしてしまいそうな雰囲気なのに、それすら感じない。描写が丁寧で綺麗なのだと思う。文章の一言一言がキラキラとしている。心理描写、風景描写、どれも澄んだ文章だ。家族、男女の愛、夫婦、生きていく中で、綺麗事だけでは成り立たないような複雑な絡み合いも、この小説の中では、1つの作品となっている。まるで映画を見ているようだった。2020/01/18

megumi♪

15
波子の生活の風景が美しく、心理描写も落ち着いているので不倫をしている小説とは思えない。現実に起きてる不倫騒動とはまるで違うある意味ファンタジーのよう。結婚、恋愛。お互い恋愛感情を抱き一緒にいたいから結婚したのに、みないつの間にか他に恋愛のときめきを求めてしまう。許されないことなのになぜかこの小説の登場人物達を責める気にはなれない。登場人物達みんなが自分の生活を丁寧に送っている描写が素敵だからだろうか。離婚してしまった両親の互いの家族と仲が良いのが素敵だと思いました。これも読み心地の良い小説でした。2020/03/12

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