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江藤淳という人

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103909064
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

「やっぱり疲れるんだね。疲れるってことが日本なんですよ」―。死の三年前、著者との対談でこう洩らした江藤淳。その自裁が、今なお、我々に問いかける意味とは何か。自殺の問題、精神を蝕んだ憂慮、かけがえのない者の喪失と悲しみ、そして憤怒…。荒涼たる戦後を生き抜いてきた、類稀な精神と肖像を刻みつける評論集。

目次

生き抜いた者の悲しみ
沈黙のめくるめく変奏
慶応義塾と批評家
江藤淳氏と文学の悪
対談・小林秀雄の不在
江藤淳の文学と自決
批評の煉獄
江藤淳氏を悼む
崩落に抗して
希望と誠実の自死
漱石観の変貌
三田の批評家
江藤先生の葬礼
江藤淳先生と私

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dantom

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福田氏の文章を読むのは初めてだったが、言い回しが難解で、読みにくさを感じた(もちろん、読む側の教養の無さも手伝って)。 師と仰げる人が存在すること、これがどんなに素晴らしく得難いことであるか。2016/02/24

金北山の麓に生まれ育って

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【御見逸れしました】師匠を語るは自己を語ることか?複雑で生々しく危なっかしく文学者らしさ横溢に痺れた。「対談...不在」が白眉、小林秀雄への二人の洞察には括目、真贋の比喩のやり取りは本当にスリリングで自分が最初に私淑した渋谷陽一は小林→吉本→渋谷陽一なので答え合わせ100点。閑話休題、西部邁追悼文集で上野千鶴子は「昭和の漢共は母とか妻とかに依存して孤独に耐えられぬ阿呆」と西部を江藤と並べて糾弾した、江藤淳も西部邁も愛妻が健在でもああいう最期だったか?悔しいが言い返せない、でも私も昭和漢で否定など出来ないぞ2024/04/14

さえもん

0
あまりおもしろくなかった。江藤淳の著作をあまり読んでいないせいか、著者の言葉が余計な脚色のように思えてしまってどういうことを言いたいのかイマイチよくわからなかった。また、江藤淳の死に直面したときの思いも、今まさに地下に江藤氏の涙が流れているなんて‥、など自分の表現に酔っていて全くそのときのこの人の思いが伝わってこない。おそらく私には現時点ではこの人の著作を読む資格がないのだと思う。もう少し江藤淳の著作を読んでから再挑戦しようかな。2022/08/22

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