文豪たちの大喧嘩―鴎外・逍遙・樗牛

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103845041
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

自説にこだわる鴎外に若き樗牛が食い下がり、逍遙は樗牛に噛みつき、謝らせる…。攻守転々三つどもえ、喧嘩のしかたに素顔がみえる。明治文学の黎明期に、時の大御所が仕掛けあった大論争。有名な「没理想論争」をはじめ、「舞姫論争」や「美的生活論争」など、禁じ手あり、目眩ましあり、果ては熱烈なるピンボケ応援団まで登場した筆合戦。その華々しくも人間臭い衝突の数々を読み解きながら、作家たちの意外な横顔を描き出す。

目次

序 論争の人間味
1 鴎外にだけは気をつけよ
2 鴎外はじめて苦境に立つ
3 論理に勝って気合い負け逍遙
4 鴎外の追撃を断ち切った逍遙
5 樗牛が鴎外に罠を仕掛ける
6 評論から手を引く羽目になった鴎外
7 対決を回避して遁走する鴎外
8 樗牛が逍遙に噛まれて謝る
9 手練手管の度を越した樗牛の小細工
10 樗牛が釈明の機を逸する
11 西洋思想史を居丈高に説教して空振り

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

30
「鴎外にだけは気をつけよ」「鴎外はじめて苦境に立つ」 「論理に勝って気合負け逍遥」「鴎外の追撃を断ち切った逍遥」 「樗牛が鴎外に罠を仕掛ける」「評論から手を引く羽目になった鴎外」「対決を回避して遁走する鴎外」「樗牛が逍遥に噛まれて謝る」「手練手管の度を越した樗牛の小細工」「樗牛が釈明の機を逸する」 「西洋思想史を居丈高に説教して空振り」など、 これは文学談義ではなく、何かの戦記か?と見紛うタイトルばかり。 じゃあ必要なのは盾と矛?いえいえ、やはりインクとペン。 そして、やはりこれは、ひとつの戦。 2003/06/21

nac

5
これを読めば、鷗外や樗牛を子供っぽくてダサいおじさんだと感じることができて、小難しそうな文豪を身近な存在に感じることができます。2018/10/26

ささらもさら

1
本書は緻密な論考を組み立て、文豪たちの批判合戦(という名のしょうもない泥仕合)がいかに繰り広げられたかを詳らかにする。特に鴎外はしつこいし、たちが悪いし、最も敵に回したくないタイプだなと感じました。読み終えたあと少し文豪を身近に感じる良書。2023/07/09

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