戦争の法

戦争の法

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784103831020
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

1975年、ある事件を契機にN県に分離独立政府が生れ、ソ連と友好条約が結ばれる。日本政府がパニックのうちにN県は独立、新社会主義国家になってしまう。中学生の「私」は親友の千秋とともに、娼館と化した家を出て山へ入り、少年たちの心を魅了する伍長の率るゲリラの一軍に加わる―。優雅な声で語られる、スリリングな物語の光彩。待望の長編第2作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yasuhitoakita

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大学2年のとき以来の再読。戦争という通奏低音が鳴り響くなか、田舎の子の都会への脱却というテーマを描き出したビルディングスロマーン…というとちとミスリーディングかもだけど、でもこの小説って都会育ちの人にはピンとこないかも^^;2017/03/27

彩也

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優雅な声で語られるのは「田舎」、というギャップに、笑いを堪えつつ読んだ。確かに、田舎ってこうだわ(あそこまで体力に溢れている人は少ないにしても)。諦念に満ちた祝祭的光景、抑制されているようで躁状態。諧謔を駆使して物語ながら、現れるのは日本の田舎。主人公は確かに「酒々井さん家のたかし君」だし。人間に対する切り口の鋭さは見事だし、なんでもないはずの一文が物凄くカッコイイ。「世界の果てまで行って死に損ねたら、一体どこに帰れると言うのか、自分の田舎以外。」凄いよねぇ。2011/04/20

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