内容説明
シンデレラ+三国志+金瓶梅+ラスト・エンペラーの面白さ、奇想小説の神技、天才作家の出現、と全選考委員が激賞した第1回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
46
1315-11-11 酒見賢一作品初読み。苦手な漢文は流し読み(笑)元になる史実があったのかと思いきや元になるものが何もなかったとは(笑)下世話な後宮にワロタ(笑)しかも思いっきり育児放棄してるし(笑)2016/03/15
明智紫苑
38
昔の中国をモチーフにした異世界ファンタジーだけど、魔法の類は一切ない。まあ、ありきたりな魔法に頼らずとも異世界ファンタジーは書けるのだろう。しかし、これは昔アニメ化したけど、一体どんな風になったんだろう? ヒロインは「オンナ自意識」がゼロに等しいキャラクターだけど、うーん。2018/08/13
hanchyan@飄々
34
♪どこか〜に咲くと〜いう夢〜の花を〜捜し〜求め〜て〜今〜旅立つ〜♪ というわけで。ちびすけ銀河の大冒険です。敢えてカテゴライズするなら、こんにちいわゆる『異世界もの』ってことになるのかな?あんまり詳しくないけど。てか、そういう『ためにする』分析や解釈を、本作はことごとく裏切ってくれます(笑) 初めて本書を開いたときには、冒頭の2〜3章を読んで「実験小説か?」とか思ったっけなあ(笑) けどそうやって、斜に構えて本書を読み続けるのは非常に困難だ。なぜなら、とにかくワクワクしちゃってしょうがないから。蓋し傑作。2023/11/28
山口透析鉄
29
酒見賢一氏の本、実は発売時にこれを単行本で買い、あと、短編集も読んだくらいです。でも結構好きで、あからさまに中島敦だよなぁと思いながら、読んだのをよく覚えています。井上ひさし・荒俣宏両氏の選評なども印象深いです。 当時、TVアニメも録画してみました。 今の猫猫の話とかの始祖みたいな作品で、ファンタジーノベルという賞にあわせて執筆されたのでしょう。 たるほの設定や銀河さんの出世ぶり等も印象に強いです。大賞受賞に相応しい作品でした。 早くに作者が亡くなってしまったのが、かなり残念です……。2023/12/05
鯖
23
アニメ「雲のように風のように」の原作。明日7月1日BS12 19時から30年ぶりに再放送するので、それを機に。新帝が新たに後宮を作るため各地から乙女を集める。三色昼寝付きの文言に誘われた銀河が出会う人々の個性の豊かさよ…。房中術を習っていた彼女たちが疲弊しきった国に起こる反乱から帝を、自分たちを守るため、銃へ大砲を手に百人ほどの女ばかりの軍で立ち上がる。銀河がたったの14歳で、帝のコリューンもアニメのイメージだと20代かなと思ったら、まだ17だったのな…。時代と環境が厳しすぎた。2020/06/30