PAY DAY!!!

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103668091
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ペイ・デイ、給料日。それは、何があろうと、ほんのちょっとだけ、みんなが幸せになれる日―。双子の兄と妹は高校生。ちょっと不器用、でも誠実に生きている二人に訪れる、新しい出会い。別れ。恋。家族の問題。そして、大切な人の死…。ゆったりと美しいアメリカ南部を舞台に、様々な生が織り成されていく、堂々たる長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MINA

32
給料日がこんなに幸せをもたらすものだとは。給料日尊し。山田詠美の本読んでてたまに思うのは、人の本質的な部分を見せられてるような気がするという事。至極当然なんだけど、明日大事な人が還らぬ人となるかもしれない。そして皮肉なことながら、誰かとの死別や別離が一番自分を成長させてくれるのだな。ダディの「今のために将来をないがしろにしてはいけないし、将来のために今をだいなしにしてはならないよ」が好き。ショーンが「海老とカラマリとこいつの笑顔のどれが一番好き?」に「きみの笑顔」と答えたのには胸キュンものだったわ!2015/03/18

こちゃら。

31
17歳になる双子の兄妹が、アメリカを舞台に生きる。証券会社に勤める母、高校教師の父。白人の母と黒人の父の間で揺れるアイデンティティ。両親の離婚、そして・・あの9月11日。深刻なテーマを扱っていながらもどこか前向きで希望に満ちた、人生に対しても深い愛情を感じる作品だと思います。「青春とは人生のある時期でなく、心の持ち方をいう」と言うけれど、「人生のある時期」にしか感じられない事は 必ずあると思う。そしてそんな「人生のある時期」をもう一度、味あわせてくれるような・・作品です。2014/03/21

James Hayashi

27
アメリカ南部が舞台だが、自分が経験した南部の雰囲気や様子が見事に再現されている。両親の離婚、9,11を経験した双子の兄と妹。青春物語りであり、恋愛、家族関係、友人をキーに、人生の苦難、喜びなど表現豊かに書き表されている。心の傷を癒してくれる様な読後感。2019/11/17

sat

13
双子の兄と妹の成長の物語。十七歳の若い二人に訪れた、愛する人の死。『九月十一日、911か』苦しく切ない出会いをへて成長していく。『私たちは、どちらかがこの世界からいなくなるまで別れることはないのだ』2016/03/30

10
少なくとも、給料日には幸せになれる。海外ドラマを見ているようなお話でした。2021/03/11

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