放課後の音符(キイノート)

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放課後の音符(キイノート)

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 20X13cm
  • 商品コード 9784103668039
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

臆病な恋。揺れる気持。大人でも子供でもないもどかしい時間。心の中で発酵し始めた甘い勾いにおびえ、とまどう女の子たち。主人公は、あなたです。女の子たちに贈る優しくせつない物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エンリケ

41
ちょっと背伸びをしたい女子高生向けの短編集。語り手はごく平凡な女の子。彼女の目を通して大人っぽい同級生を描いていく。ただし大人を少々履き違えており、男と寝たりお酒を飲めばそれに近づくと思っている。客観的にみると何だか色欲に取り付かれた動物みたい。それを自慢げに話す姿が滑稽で、やがて痛々しくなった。繊細な思春期の心情を丁寧に描いてはいるが、どのお話も似たような内容で些か退屈。好きでも無い男性と寝ても空しいだけ。良い子は余り真似しないようにね、と言いたくなった。などと考えるオヤジには不向きな一冊。2015/10/17

nonpono

28
10代、熱病のように山田詠美を読んだ。生きてきた中で1番、恋に恋をしたわたしが、もがくわたしがいたあのとき。この美しい文章に魅了された。アンクルネットに憧れた。オルゴールに煙草を吸い殻をいれるシーンにも。わたしが恋に迷う10代の女の子にもし遭遇したら贈りたい。時代は違うが、恋のときめき、甘さ、ほろ苦さ、大人への憧憬。その若さゆえの傲慢さや瑞々しさに、この本をそそぎたい。宝物のような本。四十路のわたしの蔵書にあるよ、ちゃんと。一生、あるよ、きっと。また、焦がれるような恋に堕ちたい半分、もういいや、半分 笑。2024/02/14

なつ

25
女の子ではなく、少女たちの物語。少し大人びていて、どことなく懐かしい。2015/09/17

よこたん

22
装丁が美しい。鮮やかな満開の花々の表紙に半透明の薄紙が掛かっていて、透けて見える感じが心地よい。乱雑に扱ったらはかなく破れてしまいそうで、けど思いの外丈夫。本に描かれた女子高生達にどこか通じるものを感じた。恋人のいるちょっと大人な、群れない女子高生を羨望の眼差しで見つめ、彼女達それぞれの恋愛観を聞くことになる、まだ恋人のいなかった「私」による語り。恋する女子はどうやら個々にいい匂いをまとっているようだった。1980年代後半に雑誌『オリーブ』連載とのことで、当時のおしゃれ感を味わうことかできた。2015/09/02

雲國斎

18
読後ちょうど二十年。読んだときは、とにかく若い女の子向きの作品としか思わなかった。記憶なし!1998/04/14

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