出版社内容情報
あなたはまだ、本当の印象派を知らない――。「お金」「女性」「名誉」といったシビアな視点からあぶりだす、革新的画家集団の知られざる実像。アカデミスムの画家たちとの出身階層の違いとは? グループ展での確執の原因は? 最新の研究成果を盛り込み、19世紀フランスの社会・制度に生きた彼らの姿を丸ごと捉える。図版200点以上掲載。読めば名画の見方もきっと変わる!
内容説明
「お金」「女性」「名誉」から、画家たちの知られざる素顔が浮かびあがる。図版200点以上掲載!
目次
第1部 さまざまなる女性たち(画家の妻たち1 マネの定点としてのシュザンヌ;画家の妻たち2 ミューズとして、モチーフとして;ヴィクトリーヌ・ムーラン、画家になった女性職業モデル ほか)
第2部 経済と政治における闘い(知られざる「お金」の問題;モネの絵はいくらだったのか;印象派を支えた友情と支援 バジールとカイユボット ほか)
第3部 評価と名誉を求めて(「印象派展」ができるまで;グループ展での不和と分裂;印象派展の知られざる画家たち1 旧世代の多士済済 ほか)
著者等紹介
三浦篤[ミウラアツシ]
1957年、島根県生まれ。大原美術館館長。東京大学名誉教授。専門は西洋近代美術史、日仏美術交流史。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。パリ第4大学にて文学博士号(美術史)取得。フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受勲。紫綬褒章受章。『近代芸術家の表象―マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画』(2006年、サントリー学芸賞)、『移り棲む美術―ジャポニスム、コラン、日本近代洋画』(2021年、和辻哲郎文化賞、芸術選奨文部科学大臣賞)など、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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