ずっと、ずっと帰りを待っていました―「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡

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ずっと、ずっと帰りを待っていました―「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103555513
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0036

出版社内容情報

戦没兵士は、私の最愛の人でした――手紙が浮き彫りにする感動の人間ドラマ。沖縄戦で、米軍から陣地奪還を果たした大隊があった。奮戦むなしく兵士の9割は戦死。終戦直後から24歳の指揮官・伊東孝一は部下の遺族に充てて「詫び状」を送り続ける。時は流れ、伊東から「遺族からの返信」の束を託されたジャーナリスト夫婦が、“送り主”へ手紙を返還するなかで目撃したのは――。不朽の発掘実話。

内容説明

「恥ずべきことは、自分が生き延びたこと」沖縄戦で、米軍から陣地奪還を果たした大隊があった。奮戦むなしく兵士の約9割は戦死。24歳の指揮官・伊東孝一は終戦直後から部下の遺族に宛てて「詫び状」を送り続ける。時は流れ、伊東から「遺族からの返信」の束を託されたジャーナリスト夫婦が、“送り主”へ手紙を返還するなかで目撃したものとは―。

目次

プロローグ―伊東大隊長への手紙
第1章 戦いは強固な陣地づくりから―沖縄上陸と戦闘準備(一九四四年夏~四五年四月中旬)
第2章 陣地なき戦い―緒戦、西原・小波津の戦闘(一九四五年四月末)
第3章 噛み合わない作戦指令―首里近郊一四六高地の戦闘(一九四五年五月初旬)
第4章 死闘、また死闘―棚原高地の奪還作戦(一九四五年五月五~七日)
第5章 玉砕を覚悟―首里司令部近郊の守備~南部撤退(一九四五年五月中旬~五月末)
第6章 最後の防衛線―糸満・国吉台の戦闘(一九四五年六月中旬)
第7章 武装解除までの消耗戦―糸満・照屋の戦闘(一九四五年六月~八月末)
エピローグ―奇跡の帰還

著者等紹介

浜田哲二[ハマダテツジ]
1962年、高知県出身。元朝日新聞社カメラマン。2010年に会社を早期退職後、青森県の世界自然遺産・白神山地の麓にある深浦町へ移住し、フリーランスで活動中。沖縄県で20年以上、戦没者の遺骨収集と遺留品や遺族の手紙返還を続けている。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員

浜田律子[ハマダリツコ]
1964年、岡山県出身。元読売新聞大阪本社記者。93年、結婚を機に退職後、主婦業と並行してフリーランスで環境雑誌などに原稿を執筆。夫・哲二と共に沖縄県で遺骨収集と遺留品や遺族の手紙返還を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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uniemo

17
沖縄の戦争遺跡を見に行ったことがあります。洞窟は本当に暑くじめじめしていて短時間でも息苦しさを感じました。亡くなるにいたる戦闘の描写も辛いですが、子供や夫を亡くした遺族の方の指揮官への書簡の中の抑えながらもかいま見れる悲しみがとても胸をうちました。20代前半で数百人もの命を預かった指揮官が90過ぎて亡くなられるまで苦しんでいたことも悲しい。2024/05/19

サクラ

4
私に何が言えるのだろう、普天間基地という重りを沖縄に押し付けて見せかけの平和の中、本当はジリジリと近づいている世界の危機からは恐ろしくて目とつむり顔を背けて生きている、なんの覚悟もない私に何を言うことが出来るのでしょう……どうして戦争を止めることが出来ないのでしょう。それは遥か昔に皆が祈り願ったことだというのに…。本文より『外で生活費を稼ぎながら、家事や子育てもこなし、ついでに亭主も養う』『国家が戦争を始めたからには、我々、戦闘部隊は全力を挙げて戦うしかなかった。それがたとえ愚かな戦争であっても……』2024/05/16

アーク

4
沖縄戦で活躍した指揮官と、その部下の遺族たちとの書簡をまとめたこの本、戦争に関わった人々の心情が如実に綴られていて胸を打たれた。どれも感情は抑制されていたけれど、それだけに無念さが強く伝わってきたな。戦争の残酷さを書簡のやり取りから描いた一冊だった。2024/04/27

ゆきんこ

3
伊藤孝一大隊長が亡くなった部下の戦士たちの遺族からの手紙を遺族に元カメラマンの浜田哲二と元記者の浜田律子が届ける。伊藤大隊長が書いたと思われる戦いの状況、遺族が息子の死を残念に思う手紙から構成されている。ほとんど届けられた後、伊藤大隊長は2020年2月享年99歳で永眠している。 息子が戦争で奪われるのは言いようがない悲しさだが、書かれたものが戦争直後なのでその気持ちは抑えられているようだった。それでも悲しさは伝わったきた。 2024/04/10

tecchan

2
過酷な沖縄戦から奇跡的に生還した伊東大隊長(大尉)が戦後戦死した部下達の遺族に出した600通の手紙、そして、遺族からの350通余の返信。戦後70年伊東氏から託された返信を遺族を探して届ける旅を描いた作品。ずっとずっと帰りを待っていた遺族達、戦後はまだ終わっていない。著者は元新聞記者の夫婦。20年以上沖縄戦の遺骨収等に携わっている。涙なしには読めない作品。2024/04/22

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